コレは真似したい!「ジョジョ」に登場するカッコいい名言まとめ
これは驚異的だが、「ジョジョ」「名言」で検索して出てくるサイトには多いもので数百の名言が収録されている。
ただし「名言」というのは読んだ側の主観の問題で、何故選ばれたのかまったく意味不明なものも多い。
また、前後の脈絡なしに切り出されても意味が理解出来ないものも多く、原作を読破していない人にとっては全く面白みのないコンテンツに思える。
そこでこの記事では、ネットスラングになったり他で引用されている名言を中心に収録した。
そして実際の使用例も挙げてみたので、何かの機会があれば使ってみるのも良いだろう。
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↓本日のネタはこちら↓
「歌詞」にもなったジョジョの名言!
<名言>
ふるえるぞハート!燃えつきるほどヒート!!
おおおおおっ
刻むぞ血液のビート!
・原作での使用
単行本4巻42頁に登場するジョナサン・ジョースターの名言。波紋のオーバードライブ(波紋疾走)を使用する際に使う。
ジョジョは波紋という技をウィル・A・ツェペリから学んだ。第3部でスタンドが登場するまでは、この「波紋法」が第一の闘争手段だった。
・引用例
ロックバンド氣志團の「 スウィンギンニッポン」で歌詞の一部として引用されている。その他Web上のブログ等でよく見かける。
<用例>
自分のテンションを上げたい時に使うと良い。しかし、これは「独り言」なので大声で叫ぶと周囲の迷惑になる。よって出来れば心の中だけに留めたい…
ただし、Web上のブログなどでは誰にも迷惑を掛けずに使える名言だ。
使い方として気を付けなければならないのは、この名言は「受動的」なものではなく「能動的」。
つまり、これから何かを実行する際に全身全霊をかけて行うことを宣言する言葉でもあり、単なる感想などに使えば「痛い人」に思われかねないので注意しよう。
DIOの名言は「ゲーム」にも登場していた
<名言>
流石ディオ! 俺たちに出来ない事を平然とやってのけるッ!
そこにシビれる! あこがれるゥ!
・原作での使用
単行本1巻83頁に登場する名言。DIOの取り巻きの少年たちが使用した。
DIOがジョナサン・ジョースターを傷付けるため恋人のエリナにいきなり手を出した際、それを見た少年たちがこう叫ぶ。
だがエリナは、DIOが汚れていることを示すために泥水で口を漱ぐという嫌悪行為をした。
DIOとジョースター家は長く敵対していくのだが、エリスはジョジョと結ばれて子孫を残す。
ジョースター家の嫁としてふさわしい決然とした態度をこの時示したので、そういう意味でも名言と言えるだろう。またこの際の擬音「ズキュウウゥン」もWebではよく使用される。
・引用例
MAGESのゲーム「シュタインズ・ゲート」内で、登場人物ダルと牧瀬紅莉栖のセリフとして引用されている。
<用例>
自分では出来ないことをやってのける人を称賛する場合に使う。ただし嘲笑として取られる場合があるので、十分に親しい仲でネットスラングが通じる相手にだけ使った方が無難だ。
また、大したことが無い行為にこの名言を使うと自分の価値自体を落とすことにもなる。
さらに難しい点として、DIOが行ったのは敵対者を傷つけるために恋人を襲うというギャングまがいな行為。そういった価値観を肯定していると思われる可能性がある。
またお年寄りに席を譲った友人に使うと、明らかに「からかい」として取られるはずだ。
善意の行為に使う場合には…例えば地震の被災者に対してポンと数億円、常人では有り得ないような額の寄付をした場合などにはこの名言が使えるだろう。
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DIOの「吸血鬼」らしい名言がコチラ!
<名言>
「きさまー いったい何人の生命をその傷のために吸い取った!?」(A)
「お前は今まで食ったパンの枚数を覚えているのか?」(B)
・原作での使用
単行本1巻に登場する名言で、DIOが使用。吸血鬼と化したDIOがジョジョの師であるツェペリ男爵に問い詰められたときに返した。
ツェペリはDIOによってかなりのダメージを受けたが復活、自身がチベットで身に付けた「波紋法」をジョジョに伝授する。
・引用例
Webのブログやまとめサイト等の書き込みに多く見られる。疑問文に対し、上から目線の疑問文で聞き返すという新しい様式の先駆けになった。
ただし、明らかに間違った使い方も多い。
<用例>
まず疑問文がある。これをAとしよう。
それに対して全く答えになっていない疑問文Bをぶつけて、質問そのものを否定するという高度な技術だ。ここで大事なのはA、もしくはBを発している人物の価値観は根本的に違うということだ。
原文ではAにあたる価値観が「人間の命は尊い」であるのに対し、Bが内包する価値観は「人間は吸血鬼の餌に過ぎない」というものだ。
つまりBを発した人物は、Aの持っている価値観自体が自分にとって意味の無いものであり、それに基いて質問すること自体が愚かな行為だと全否定しているのだ。
漫画的に言うと、このセリフを読んだ時点で読者はDIOの圧倒的な自己肯定と自信、そして人間に対し何の感情も抱いていないことを明示されて戦慄するという効果的な名言だ。
がしかし、この名言を利用出来るシチュエーションは相当限られていると思う。
ジョジョらしさが満載!「ゲームの達人」テレンスの名言
<名言>
承太郎「質問だ…右の拳で殴るか?左の拳で殴るか?当ててみな」
テレンス「ひ、ひと思いに…右でやってくれ」
アトゥム神「NO!NO!NO!NO!NO!」
テレンス「ひ…左?」
アトゥム神「NO!NO!NO!NO!NO!」
テレンス「り…りょうほーですかあああ〜」
アトゥム神「YES!YES!YES!YES!YES!」
テレンス「もしかしてオラオラですかーッ!?」
ジョセフ「YES!YES!YES!”OH MY GOD”」
・原作での使用
単行本25巻、175頁でテレンス・ダービーが空条承太郎との会話で使用する。
名言自体は短いが、ここに来るまでの過程がやや長い。このシーンはジョジョの中でもコミカルなシーンとして有名だが、ジョジョはここに至るまでにかなりスリリングな戦いを切り抜けている。
その後、ボスであるDIO戦に至る中でこういうシーンがあることが、ファンの間ではある意味面白がられている。
テレンスはスタンド能力で「相手の心を読む」というイカサマ(?)でゲームに勝っているが、ジョジョにやり返されるのだ。
この時、ジョナサン・ジョースターにスタンド能力を使って代わりにゲームをプレイしてもらい、テレンスの読心術を無効化させて勝利するが…
その際にジョジョの発した掛け声が「オラオラ!」だ。
・引用例
Web上では「オラオラ」の部分を色々変えて使用されている。本来は相手の意思を確かめるというのが正しい用法だが、単に何かを指摘する際に誤用されることが多い名言だ。
<用例>
本来は相手が自分に何かしようとする際「相手の意思を確かめる」という意味の名言だが、「これは○○ですか?」という誤った意味で用いている人が多い。
また「もしかして」が付いているので「確認」ではなく、「からかい」の意図で用いる人もいる。
例えば、明らかにあるキャラの絵を描いているのに「似てない」という意味で「もしかして○○ですかーッ!?」などと言われれば、相手は大変イヤな気分になるだろう…
そういう意味では「争いの種」になりやすい名言ともいえる。使用にあたっては、こちらも十分に注意が必要だ。
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ジョジョの名言は「海外ドラマ」にも…DIOの連発系名言
<名言>
無駄 無駄 無駄 無駄 無駄 無駄 無駄 無駄
・原作での使用
単行本27巻43頁でDIOが使用する名言。
これは前述の「オラオラ」と同じように、DIOが連撃を繰り出す際に発する。相手に対して圧倒的に自分の方が強いことを示すために発せられる。
・引用例
アメリカの連続ドラマ「HEROES」でヒロ・ナカムラが使用した。ドラマ内の設定で、ヒロ・ナカムラはジョジョのファンであることになっている。
<用例>
これは大変危険な名言なので、互いに了解した上で使用してほしい。何しろ基本的には相手の努力を全否定するので、普通の会話の中では間違っても使ってはいけない。
中毒性がヤバい…!ネット上に定着した岸辺露伴の名言「だが断る」
<名言>
「だが断る」
「ナニッ!!」
「この岸辺露伴が最も好きなことの一つ。それは、自分が強いと思ってるやつに『NO』と断ってやる事だ」
・原作での使用
単行本41巻で岸辺露伴が使った言葉だが、彼はこの名言で一気に株を上げた。
スタンド「ハイウェイスター」によって養分を吸われてトンネル内の部屋に閉じ込められた岸辺露伴は、敵に取引を持ち掛けられる。
それは主人公・東方仗助を部屋に引き込めば助けてやるという条件だ。岸辺露伴と東方仗助は不仲なので、この条件には絶対に乗ると敵は思った。
しかしプライドの高い岸辺露伴は、この名言で敵の思惑を粉砕したのだ。
・引用例
Web上ではあちこちのサイトで書き込みが見られる。ジョジョの名言の中では最も引用されている言葉だと思う。
<用例>
以下の「条件」が整った場合にのみ使用すること。
1.自分が絶対的に不利な状況にいること
2.そして相手が美味しい条件を出してくること
3.こちらは一旦、その条件を飲むような素振りを見せること
4.その上で、相手の思惑を一気に粉砕するため「だが断る。」と静かに言い放つこと
ここで「だが断る!」と「!」を付けるのは明らかな誤用なので、何気に気を付けてほしい。
これは単に強く拒絶するための名言ではなく、相手の思惑をスマートに粉砕する名言なのだ。相手が絶対有利な立場にいると思い込んでいる場合にのみ、使ってほしい。
以上、今回は心に残る名言というよりは「多く使われている」という視点での名言を収録してみた。
普段はネットスラングとして目にする言葉でも、実は漫画やアニメ由来の言葉は多いものだ。
しかし、その出典を知らずに誤用するとスベる可能性も十分あるので、これを機に覚えてみてはいかがだろうか。