ファンも知らないあの話…北斗の拳の都市伝説まとめ
「北斗の拳」の場合、都市伝説の他に裏設定やトリビアも多い。
何しろ元々の話が「世紀末救世主伝説」なので、都市伝説はもちろん設定が幅広いからだ。さらに「設定が無い」という都市伝説すらある。
今回は、こういった裏設定やトリビアを中心にお届けしよう。
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都市伝説!ラオウの息子の母親は?
とりあえず最初にご紹介したいのはラオウの息子「リュウ」についてだ。息子という以上、やはり母親がいる。
それは誰かというと設定上は「ユリア」だ。原作者はそう設定したのだが、ユリアはヒロインでありケンシロウの恋人だ。
少年誌で複雑な男女関係を描くのはNGなので、ストーリー上はリュウの母親は不明ということになっている。さらに作中では、ラオウとユリアが子供を授かるチャンスは無いようにも見える。
ファンの間では「母親は本編には出てきていない」という都市伝説が最も有力らしい。別の都市伝説では「海のリハク」の娘である「トウ」が有力候補だ。
海のリハクは元斗皇拳のファルコの母親とリハクの子供なので、リュウは元斗皇拳と北斗神拳の両方の血を引いていることになっている。
ちなみに映画版では「レイナ」という女性に代わっている。
「北斗の拳」はギネスブックに載っている?
またアニメや映画以外にも、都市伝説いわく「パチスロ機」が62万台も売れてギネスブックに登録されたという。ただしこれに関しては、明確な資料が無いので単なる都市伝説の可能性が高い。
漫画自体は十分ヒット作だが、残念ながらギネス級には至っていない。また流行語にもなった「お前はもう死んでいる」は、もはや死語である。
そういう意味では「北斗の拳」シリーズは連載30年を超えるものの、本編の方では意外とヒット記録を持っていない。
ただし「少年ジャンプ」の話になると別だ。わずか連載の2回目で読者アンケートの1位を獲得。それ以降、3年間ずっと1位を獲得している。
発行部数が落ち込んでいた少年ジャンプを復活させた作品としても有名である。1984年に少年ジャンプはライバル誌を突き放し、発行部数400万部になった。
ちなみに都市伝説によると、流行語にもなった「ひでぶ」は本来「ひでぇ=痛ぇ」だった。
これは作者の悪筆で「ひでぶ」に誤植されたと関係者は思っていたが、実は「ひでぇ+ぶ(身体の破裂音)」で作者の造語となっている。
北斗の拳の人気の理由は「先が読めない展開」だが…
先が読めないのには理由がある。それは単純に「先が決められていなかった」からだ。
都市伝説いわく、原作者は翌週分のアイデアを前の週に作っていたらしい。大まかなストーリー案としても、ケンシロウとラオウが最後に対決する程度だったという。
そこに至るまでは毎回適当に書いていたとのこと。ただし、作画のモデルと世界観だけはあったという。
まず作画のモデルだが、当時一世を風靡したカンフースターの「ブルース・リー」。ケンシロウの髪形や顔、そして構え方はブルース・リーの映画から採用されたのだ。
また全体的なスタイルは俳優の「松田優作」で、彼は同じ原作者の「ブラックエンジェルス」等の漫画にも登場している。こちらも当時大人気の俳優だった。
世界観は映画の「マッドマックス」から取られていて、ケンシロウの服装なども映画を参考に決められていた。つまり映画の世界観やキャラ、モデル設定があったのでやっていけたのだ。
さらに「世紀末救世主伝説」なので、ノストラダムスの大予言に通じる世紀末的なアイテムとして北斗七星を使っていた。都市伝説によると、当初は胸の7つの傷には何の意味も無かったという。
また北斗4兄弟も「ケンシロウ」は漢字で書くと「拳四郎」。四男だから上に兄が3人いることにしようと、後から兄キャラを3人考えたという。
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「北斗の拳」の作者は3人いるという都市伝説
都市伝説では「北斗の拳」には3人の作者がいたらしい。それは作画の原哲夫、原作者の武論尊、そして担当編集者の堀江信彦だ。
「北斗の拳」の連載開始当初、少年ジャンプは編集者が大きな権限を持っていた。実は「北斗の拳」のストーリーは堀江氏の構想から始まったのだ。
これは一体どういうことかと言うと、堀江氏が古本屋で中国医学の本を見つけたのだが、そこにはこう書いてあったという。
「間違ったツボを押すと健康を害することがある」
堀江氏はこれを暗殺術に応用できないかと考えたのだ。そこで、当時新人だった原哲夫氏を使って「ツボを突いて証拠を残さず人を殺す暗殺者」の話を描かせることにした。
この話をだんだんと膨らませていくうちに「北斗の拳」が誕生したというわけだ。しかし都市伝説では、原哲夫氏は連載開始をためらっていたらしい。
それは作画にもの凄く時間が掛かり、ストーリー展開もネックだったからだ。
そこで原作者に武論尊氏を起用してネームを作らせ、大まかな筋は堀江氏が考えるという3人体制が組まれたのだ。
これは現在でも続いていて、新しい作品には作者の1人として堀江氏の名前が記載されている。
ちなみに原作者の武論尊氏と作画の原哲夫氏は堀江氏を通じて作業していたため、実際に会って話をするのは年に1、2回だったという都市伝説もある。
北斗の拳の「ラオウ」とコラボした「ラ王」
「ラオウ」という名前は、武論尊氏いわく「修羅の王」で「羅王」。
一方、日清の即席めん「ラ王」は「ラーメンの王様」というのが由来だ。名前が同じなので、過去には多くのパクリ疑惑も生まれた。
またコラボ先は少年ジャンプでおなじみの「集英社」ではなく、パチスロのメーカー「サミー」である。キャンペーン使用のためにコラボ商品を発注したらしい。
これはパチンコホールのみで限定提供された。その後はタイアップ契約が切れたので、コンビニ等で一般発売されたのだ。
ところでこの「ラ王」、過去に1度だけ販売休止した事をご存じだろうか?2010年に生産終了となった際には、盛大に式典が行われた。
その後は2代目として、現行のラ王シリーズが誕生したのだ。この辺りはまさに「もう死んでいる」な訳だ。
ちなみに前述した「コラボ版ラ王」だが、ケンシロウバージョンが醤油豚骨味でラオウバージョンが黒麻油豚骨味になる。
格闘ゲームもまさに都市伝説だった…
「北斗の拳」は大ヒット漫画なので格闘ゲームが出るのも納得だろう。
都市伝説では、複数の家庭用ゲーム機からゲームセンター用までおよそ40種類以上のゲームが出されたという。そしてここからが凄い。
40本以上のゲームが出たにも関わらず、未だに話題となったゲームは1本もないのだ。つまりほとんどが印象に残らないゲーム、または俗にいう「クソゲー」だったという訳だ。
では、その中でも闘劇で使用された有名な「アーケード版北斗の拳」を例に取ってみよう。
開発社は格ゲー界では有名な「アークシステムワークス」で、リリースは「SEGA」という豪華な顔ぶれだ。当初はSEGAではなくサミーが販売する予定だったらしい。
サミーは前述のパチスロ機のメーカーだ。これにはPS2の移植版も存在する。何しろトキがダントツに強く、ゲームバランスが著しく悪い。
さらに「一撃必殺をコンボに組み込める」という有り得ないオマケ付き。ちなみに、これはバグでなく「仕様」とのこと。
さらに操作性だが、着地後に硬直したりコマンド入力判定が厳しすぎて正確な入力ができないなど…こちらもクソゲーと言われる所以である。
ところが、そのダメさが受けて研究するゲーマーが後を絶たなかったため、バグ技が多数見つかった。その結果、どのキャラでも戦えるゲームとなったのだ。
まさに都市伝説のような話だが「クソゲーが進化して神ゲーになった」と言われている。現在でも一部、熱狂的なファンによって大会が開催されているらしい。
スペック的には大したこと無いゲームばかりだが、「北斗の拳」にふさわしく熱狂的なファンを抱える作品も少なくないのだ。時間があれば是非、1度やってみて欲しい。