【閲覧注意】世界征服の指南書とは!?フリーメーソンの怖い都市伝説

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フリーメーソンの都市伝説と言えば、真っ先に名前が出てくるのが「イルミナティ」という団体だ。

…と言うよりか、フリーメーソンの別名がイルミナティであるかのように言われている。

また「フリーメーソン=ユダヤ財閥」という説であったり、彼らが世界を裏側から操っているという都市伝説まで見受けられる。

この記事ではフリーメーソンとその他の団体、民族との関係性を明らかにしながら、そこで囁かれている都市伝説について徹底検証していきたい。

世界を手玉に取る秘密結社など本当に存在するのだろうか?その真相を調べていこう。

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フリーメーソンの都市伝説…イルミナティとは何者なのか?

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バイエルンで18世紀に誕生したイルミナティ。これは「啓蒙主義」を旗印に迷信・俗説を排除していく哲学・科学をモットーとする団体である。

また、原始共産制のような理想を掲げている。この名前は「光に当てられたもの」という意味で、他の啓蒙主義団体と大きな違いがあるわけではない。

主催者はアダム・ヴァイスハウプトという大学教授で、「知識人による一般民衆への啓蒙」というのが活動の主旨だ。何ということは無いが教育団体のようなもので、都市伝説や陰謀説とは程遠い存在に聞こえる。

ただし、その構成員の性質からフリーメーソンとの関連性を指摘されていた。団体としては無関係だが、イルミナティ会員の多くはフリーメーソンでもあったのだ。

そしてどちらの団体もキリスト教会に嫌われてしまい、活動を禁止されてしまう。これが都市伝説の始まりである。

つまり「禁止される団体=危険な団体」というイメージが独り歩きして作り出されたのが、フリーメーソンとイルミナティの都市伝説なのだ。

ちなみに都市伝説によると…日本にもイルミナティが存在するらしい。それが啓明社=平凡社だと言われている。

しかし、同社の歴史からするとだいぶ怪しい都市伝説ではあるが。

 

「フリーメーソン+イルミナティ=陰謀」という都市伝説の真相

では、イルミナティと具体的な都市伝説の関係はどのようなものなのか?それが情けないことに「カードゲーム」から来ていたのだ。

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イルミナティとは「スティーブ・ジャクソン・ゲームズ」というアメリカの会社が1995年に出したカードゲームの名称で、「マジック・ザ・ギャザリング」などと同じように遊ぶものだ。

これが出された理由としては、1975年にアメリカ発の「The Illuminatus!」という世界を裏から支配する秘密結社を題材にした小説が人気を呼んで、アメリカ国内に広く知られていたからという背景がある。

そして後に、この551枚あるイルミナティカードに記されていることは実現するという都市伝説が広まったのだ。

ちなみにカードの内容はどこの陰謀関係の話にも出てくるようなことばかりで、解釈によってはいくらでも現実の事故やケースに当てはめられる。

このゲームはプレーヤーが秘密結社に入って他の秘密結社を打倒する内容になっているが、そこから今日の都市伝説の多くが生まれてきたのだ。

つまり、アメリカからやって来る都市伝説は基本的にこのカードゲームの関連から生まれたもの。イルミナティが取り上げられたのも、最初の小説を書いた人が普及に丁度良いと考えたからに過ぎなかったわけだ。

都市伝説の真相には時々ガッカリさせられるが、「フリーメーソン=イルミナティ」関係の都市伝説は格段に情けないと言っても過言ではないだろう。

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「戦争の黒幕」ってホント?フリーメーソンの真の正体

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こういう都市伝説は必ず「フリーメーソン=ユダヤ財閥」という形で語られる。まずこの前提からして間違っているわけだが、フリーメーソンはユダヤ人の団体などではない。

黒人もいるし、日本人だっている。世界各国にロッジだってあるのだ。規則によってユダヤ人の優越を決めるようなことも無い。

入会するには会員2名からの推薦が条件となり、真面目な社会人で何かの宗教を信じていれば誰でも入れるボランティア団体である。さらに言ってしまえば、ライオンズクラブやロータリークラブなどの同種の団体と何ら変わる点も無い。

そんなフリーメーソンにも関わらず、都市伝説の主人公になってしまう理由。その歴史は古く、18世紀に教会から禁止されたことがきっかけである。

他のボランティア団体もそうだが、こういった団体の基本姿勢は「格差の是正」にある。つまり、資本主義社会で成功した人たちが貧しい人たちに対して施しを行うというスタンスだ。

成功者による社会貢献がテーマの団体であれば、その参加者は基本的に「資産家」「実業家」「政治家」といった上流階級の人たちになる。

現代では、その多くが金融システムを世界に普及させた「ユダヤ人」であることは確かだ。それでフリーメーソン=ユダヤ財閥の団体のように見られてしまうわけだ。

ロスチャイルド家やロックフェラーの一族にもフリーメーソンの会員はいるだろう。ただ、彼らが支配しているわけではない。では「フリーメーソンが戦争の黒幕」という都市伝説はどこから出てくるのだろうか?

都市伝説をまとめると、こういうことらしい。

まずユダヤ財閥は多くの企業を所有しているし、当然出資も行っている。また「戦争」は戦っている当事者たちにとっては「浪費」だが、周辺の資本家にとっては大きなビジネスチャンスなのだ。

ヨーロッパ各国が第二次世界大戦でアメリカから供与された武器の代金をつい最近まで支払っていた、という事実は意外と知られていない。

また、その支払いのために保有していた金をほとんどアメリカに取られてしまい(その金は「フォートノックス」という所に預けられている)、その結果、ドルが世界の基軸通貨になったということすら知られていない。

戦争で疲弊するのは戦っている当事者だけだが、現代の戦争とは資源の奪い合い、もしくは宗教的に団結してほしくない国家を分裂させるために行われているなのだ。

当事者には支払い能力が無いケースもあるので、その場合は米軍などが積極的に関与すると武器が売れる。

また、なるべく多くの国を巻き込むと武器が売れるので国連を使い、多くの国が戦争に関与するように仕向けていくというカラクリだ。

このようにしてフリーメーソン=ユダヤ財閥は戦争を起こしている(操っている)

…というのが都市伝説の概要だが、戦争は容易に操作できるものではない。

よって「フリーメーソンが戦争の黒幕」という都市伝説はもう少し検証が必要だろう。

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フリーメーソンによる世界征服計画!?都市伝説で明るみに出た計画とは…

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フリーメーソンが都市伝説の通りに世界を巧みに操ろうとしているのなら、その計画書があるはずだ。そうでなければ世界に600万人以上も存在するとされるフリーメーソンたちの統率は不可能だろう。

では、そんな指南書は本当に実在するのか?

まずフリーメーソン=ユダヤ財閥という都市伝説では「シオン賢者の議定書」(Protocol of Zion Sage)という本がそれにあたる。

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最初に言っておくが、これは偽書だ。19世紀に書かれた体裁だが、実は20世紀に入ってからねつ造されたものになる。

ヒトラーもこの本をユダヤ人弾圧の根拠にしたとされている。大変長い本なので内容を簡単に書くことは出来ないが、あまり気持ちの良い本ではない。

興味がある方はWeb上にも紹介しているサイトがあるので検索すると閲覧できる。元ネタは、1864年にモーリス・ジョリーが書いた書物「マキャベリとモンテスキューの地獄での対話」だと言われている。

次にフリーメーソン=イルミナティという都市伝説に従えば、それは「アトラス・シュラッグド(Atlas Shrugged)=肩をすくめるアトラス」という書籍になるだろう。

これはフィリップ・ロスチャイルドが、アイン・ランドという女性に依頼して書かせたとされる。体裁は小説で、出版されたのは1957年。しかし未だに、アメリカでは年間15万冊も売れているベストセラーである。

その上、なんと映画化までされているという。しかし映画としての出来は大変悪く、支持する批評家はいなかったとのこと…

気になる内容だが、大陸横断鉄道会社を舞台にした骨肉の争いにSFを絡めたような感じだ。これがイルミナティによる「世界征服の教科書」だと言われている。この本に関する詳しい解説はWebにあるので、興味のある人は検索して確かめてほしい。

ただし、決して都市伝説にあるような怪しい本ではなく、あくまで普通の小説である。では、これら以外にフリーメーソン独自の世界征服の計画書はあるのだろうか?

これについては、そのように噂されている書籍すらない。結局フリーメーソンが世界征服を計画しているというのは、単なる都市伝説に過ぎないのだろうか?

次の項目ではその辺りも絡めて検証しよう。

 

歴史の裏にフリーメーソンあり!「フランス革命」の張本人たち

フリーメーソンも公言する興味深い都市伝説が「フランス革命」だ。

ところで、ここでは都市伝説を参考にフリーメーソンは2系統に分かれると書いておきたい。それがスコットランド系の本来のフリーメーソンと、フランス系の過激なフリーメーソンだ。これを「グラントリアン」(大東社)と呼ぶ。

同様に都市伝説では、ユダヤ人も2系統あると説明されている。まず、イディッシュ語を話すユダヤ人は白人で、優位であるという思想を持つアシュケナジーム

もう一方はラディーノ語を話し、ユダヤ人は有色人種で他の民族と融和しなければ生きられないという思想を持ったスファラディムである。

イスラエルの支配階級で陰謀を企むアシュケナジームと、被支配階級で追いやられているスファラディムがポイントだ。そして都市伝説では、スファラディムとグラントリアンを結びつけている。

フランス革命を主導したのはオルレアン公だと言われているが、彼はグラントリアンのマスターだった。そしてフランス革命のモットーである「自由」「平等」「博愛」とはフリーメーソンの基本理念でもある。

資金源はロスチャイルド系の銀行で、議会ではユダヤ人に対して「白人との平等」という宣言が出された。都市伝説ではこの辺りから「グラントリアン=ロスチャイルド」という図式が噂されている。

しかし、実際に組織として動くには軍隊のようなピラミッド構造が必要になるが、フリーメーソンにはそのような階級も組織も無い。

ここで考えられるのは、グラントリアンの多くの会員が個人として様々な場所で、フランス革命の思想的な中核になっていたということだ。つまりグラントリアンの存在はフランス革命の助けになったし、資金もユダヤ系の銀行から出た。

しかし、それはグラントリアンが組織として連携して指導したのではなく、単純に彼らフリーメーソンの思想がフランス革命に合っていたということなのだろう。

フランス革命については以上のような話だが、都市伝説ではアメリカ建国に関してもフリーメーソンの関与が疑われている。

これは大変エピソードの多い話なので、また別の機会にしたいと思う。

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