イメージと全然違う…!坂本龍馬の「正体」やフリーメーソンとの関係

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まずこれは都市伝説とは違うが、坂本龍馬は武士ではない。

郷士(普段は農民や商人をして、緊急の場合だけ武士として働く)身分である。本業は質屋・造り・酒屋・呉服屋といった豪商才谷家の分家だ。

坂本龍馬は江戸遊学以外にもあちこち旅をしていたり、師事についても千葉定吉以外に佐久間象山や日根野弁治など…様々な師匠についている。

つまり今で言うところの「高等遊民」であり、金持ちの道楽が多かった身分なのだ。

商家出身の高等遊民というところが坂本龍馬の活動を知る上でのポイントになる。同時に、フリーメーソンとの大きな共通点だということにも注目しよう。

この記事では、坂本龍馬がフリーメーソンの支援を受けていたという都市伝説について検証したい。

かなり面白い話なので期待して頂きたい。

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まず知りたい!坂本龍馬を支援していたのは誰?

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これは明確に分かっている。

それは長崎に今も残る「グラバー亭」の持ち主であり、ジャーディン・マセソン商会の代理店であるグラバー商会を運営する「トーマス・ブレーク・グラバー」だ。

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では、このトーマス・グラバーはフリーメーソンだったのだろうか?答えは「資料が無い」だ。

長崎のグラバー亭にはフリーメーソンの紋章が掘られた石柱がある。しかしこれは観光目的で、長崎市によりフリーメーソンの長崎ロッジにあったものを移設したものであり、元からのものではないのだ。

この辺りは意外と知られていない事実だ。この紋章を根拠に挙げている場合は都市伝説ということになる。

よく坂本龍馬には金が無かったという話もあるが、前述したように豪商の家柄であり(当時の豪商は藩に金を貸すほどの金持ちだった)確かに脱藩当初は家からの支援も無かっただろう。

しかし、勝海舟の取り巻きで山内容堂に脱藩を承認されてからは土佐藩の意向で動いており、実家から支援があったと考えるのが普通だろう。

ということは坂本龍馬が作った亀山社中とグラバーの取引、軍艦や鉄砲を売りさばいたのは坂本龍馬が商人として秀でていたからであり、グラバーは商取引として坂本龍馬を上手に代理人として使っていたと推測される。

またグラバーをスコットランド系のフリーメーソンとする伝えがあるが、これは間違いだ。商人ではあったが、グラバーはフリーメーソンではないからだ。

グラバーの時代から20年後、長崎にはスコットランド系のフリーメーソンリーが設立されロッジが出来る。前述した石柱はそこのものである。

 

「長州ファイブ」って何?フリーメーソンと明治維新

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坂本龍馬と言えば幕末の志士で、明治維新において薩長同盟を成立させた功労者と思われているが…そもそも、薩長同盟は「何故作られた」のか?それは共通の利益があったからである。

基本的に歴史は利益によって動き、それを正当化するために大義名分や宗教が存在するのだ。グラバーが坂本龍馬を補佐したことは間違いない。まず長州藩は、表向きには武器の購入が出来ない

それは第一次・第二次の長州征討に敗れて軍備の増強がタブー視されていたから。それで、亀山社中が長州藩に売った小銃7300丁は薩摩藩名義で購入したものになる。

何故そんなことが可能だったかといえば、グラバーが坂本龍馬を介して両方の藩に交渉したからだ。

グラバーは両方の藩に武器を販売した。この辺りの話はグラバーが関与していた三菱の社史にあり、三菱のサイトも確かめることが出来る。

最初は貿易商であり炭鉱の開発などもしていたが、やがて武器商人となったわけだ。グラバーは日本で広範囲の争いがおこることを以前から予測していた。

そのために薩摩藩・長州藩・土佐藩の味方をして武器を売ったし、他の藩にも売るために多くの武器や軍艦を用意していた。

幕府側にはフランスが付いていたので、スコットランド系のグラバーは坂本龍馬を使って雄藩側についたわけだ。

そのために色々な働きをしている。俗に「長州五傑」と言われる明治の元勲たちがイギリスに留学する手助けをしたのも、グラバーだ。長州ファイブは名門ロンドン大学の生徒となった。

彼らをサポートしたのがジャーディン・マセソン商会だ。この組織のメンバーがフリーメーソンだったのだ。

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長州ファイブは新政府で指導的立場になった後、グラバーに数々の便宜を図ったことは記録に残されている。ひょっとすると、フリーメーソンのためにも何かしたかもしれない。

結果的には坂本龍馬がフリーメーソンのために働いた形となったわけだ。グラバーは薩摩藩からの留学生19人の渡航の手伝いもした。彼らは薩摩スチューデントと呼ばれ、その多くが明治の元勲となった。

初代文部大臣の森有礼もその一人だ。彼らの留学先はもちろん、長州ファイブと同じロンドン大学だった。

そして薩摩スチューデントからは松村淳蔵がロンドン大学卒業後、アメリカのアナポリス海軍兵学校に進んでいる。彼は日本でも海軍兵学校長を務めて、日本海軍の礎となった。

日本の海軍が米国式であり、また太平洋戦争開戦まではアメリカに留学する海軍将校が多かったのもそういう理由からだ。

よく知られているように、大日本帝国海軍は薩摩藩の派閥だったのだ。もちろんこの辺りでもフリーメーソンが便宜を図ったと言われている。

ここまでの検証で分かったことは、坂本龍馬もグラバーも直接はフリーメーソンと関わっていなかったということ。

しかし間接的には、彼らの行為はフリーメーソンが維新政府と関わることの手助けをしたと言える。

その結果が、以降の日本政府に反映されることになったのかもしれない。

 

数々の黒幕説…坂本龍馬の暗殺にもフリーメーソンが関わっていた!?

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まず坂本龍馬の暗殺犯の「目的」から見ていこう。当然、坂本龍馬の存在が不都合な人間、またはその勢力が暗殺したということになる。

では、どんなところが不都合だったのか?そこから坂本龍馬の暗殺犯を推理してみたい。

まず考えられる理由が、討幕運動をしていたからだと言うもの。この場合の暗殺犯として、最初に挙げられるのが「新選組」だ。

伊藤甲子太郎が「現場に残っていた刀の鞘と下駄は原田左之助のもの」と明かしていて、その物証もある。

しかし新選組であるとすれば、何故堂々と斬ったと言わないのかという疑問が出てくる…討幕の志士を取り締まるのが仕事なので、隠す必要などないはずだ。

次に出てくるのが、定説である「京都見回り組」説だ。犯人は小太刀の達人、佐々木只三郎とされる。

これは様々な人の証言があるが物証は無く、また証言自体が色々と事実との食い違いもあり、定説の割には穴だらけなのだ。

さらにこちらも幕府から見れば敵であり、犯罪者として追われている人間を斬ったのだから隠す必要は無いわけだ。

そこで、多くの人が本命視するのが薩摩藩の「人斬り新兵衛」こと、田中新兵衛を真犯人とする説だ。これは同盟の間柄なので隠す必要は十分にある。

動機は武力討幕のためで、坂本龍馬の無血で討幕するという穏健な思想を嫌ったためとされる。遠く関が原以来、徳川家を憎んできたので武力討幕が必須だったとも言われている。

しかし、これは動機としては弱いのではないか?武力討幕なら自分達で勝手にできることであり、また藩内でも講和反対運動をいくらでも起こせる。何も坂本龍馬を暗殺する程ではないのだ。

ところがここに、実利が絡む勢力があったのだ。それはグラバーの裏にいた「ジャーディン・マセソン商会=フリーメーソン」。彼らは日本を内戦に導いて武器を売りたいのだ。

しかし講和してしまうと武器が売れなくなり、その目論見が外れてしまう。そのため、フリーメーソンとしては坂本龍馬を消すしかないと考えた。

これが坂本龍馬暗殺・フリーメーソンの黒幕説だ。

最終的には坂本龍馬の後釜に岩崎弥太郎を据えて、明治政府を操ることには成功する。

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フリーメーソンが「現代日本」を作ったのか?

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さて、グラバー自身はフリーメーソンではなかったものの、結果的にメーソンのために働いていた事実がだんだんと見えてきた。

そして坂本龍馬と同様に、土佐藩の「ある人物」もグラバーの世話になっていたのだ。

それは前述した岩崎弥太郎、のちに三菱財閥を作った男である。都市伝説では三菱とフリーメーソンの関わりも噂されている。

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グラバーは高島炭鉱以外に初の修理用ドックを作ったが、これも三菱造船所の構内に保存されている。

さらにキリンビールもグラバーが関わった会社である。彼は明治41年に「勲2等旭日重光章」を受勲しているが、その推薦者こそ長州ファイブの伊藤博文井上馨だ。

グラバーは坂本龍馬が早逝してしまったので岩崎家を坂本龍馬の代わりとしたようで、それ以降三菱との関係は深まっていく。

維新の雄藩から武器の代金を回収できずグラバー商会は倒産したが、三菱との関係で石炭の国際取引で実績を残し、三菱の国際渉外の顧問となる。しかしここで異論が出るだろう。

日本政府を支えた財閥は三菱ではなく、ライバルの三井財閥ではないかと。確かに三井と三菱は激しく争っていた。戦前の三井財閥と言えば工業系に強く、日本の工業関係のブランドの大半を所有していたのだ。

しかし、この両者が協力していたのが中国大陸での阿片ビジネスである。

あまり良い話ではないので詳しくは書かないが、この事業は内務省の肝いりで日本政府に莫大な資金をもたらした。以降、薬に関するビジネスは政府の干渉が激しくなる。

戦前の星製薬をめぐる事件から、戦後のGHQによる星製薬の妨害まで、薬ビジネスを独占しようとするフリーメーソンの仕業だという都市伝説がある。

また、東京の一等地中の一等地である丸の内。つまり東京駅の前の土地は、ほとんどが三菱地所の所有。この問題は大変根が深く、深入りすると命が危ないという都市伝説さえ聞く。

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坂本龍馬が生きていればこうはならなかったのかもしれないが、明治以降に日本のフリーメーソンが決めたと言っても過言ではないという書籍まで存在する。

そしてGHQとフリーメーソンの関係についても大変多くの都市伝説があるが…坂本龍馬とは関係無いのでここでは触れないでおこう。

ただ本来フリーメーソンはまとまった組織ではないため、ここで挙げた都市伝説が事実だとしてもフランス革命のように企てた組織の構成員の多くがフリーメーソンだったということなのか?

【閲覧注意】世界征服の指南書とは!?フリーメーソンの怖い都市伝説 はこちら

やはり都市伝説の言うように、坂本龍馬を操ってフリーメーソンが明治維新を起こしたという説は信じがたい。あなたはどう判断するだろうか?

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