ドラクエ1の都市伝説!裏設定の数々がアツい…
大人気RPGのドラクエだが、数々の都市伝説が昔から噂されてきた。その数は実に100を楽に超える。
設定のトリビアから裏設定や裏技まで、裏が取れていなければ何でも都市伝説となる。
出典の不明なもの、図鑑に載っているとされるもの、制作者がイベントで漏らしたもの等々も含めると膨大な量だ。
その中から代表的なものを紹介していこう。
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ドラクエ1とはどんなゲーム?
1986年5月27日に発売されたドラゴンクエストは、日本初の本格的RPGだ。
アクション要素は一切無く、「ウルティマ」と同じような平面マップ移動と「ウィザードリー」と同じようなメッセージウィンドウによる戦闘システム。
フィールドを探検してクエストをクリアして行くという日本型RPG(J-RPG)の原型を作った作品だ。
RPGには「セーブ」という要素が不可欠だが、それを「復活の呪文」として表示しプレーヤーは手でノート等に書き留めるというユニークな方式を作り出した。
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この復活の呪文にも数々の都市伝説があり、それは別項で解説したい。
実はドラクエは海外では「DRAGON WARRIOR」という名前だ。その理由はアメリカで既に同名のTTRPGが商品として存在していたためだ。
しかし、ドラクエ8以降は、アメリカでも日本と同様にDragon Questの名前で発売された。これは認知が広まって混同されることが無くなったことが理由だろう。
ところでドラクエ1の世界「アレフガルド」はヘブライ語のアレフ=始まり、ガルド=国に由来している。最初から国際的な面も持っているのだ。
たったこれだけ?小さなデータ容量
ドラクエ1はデータ容量がたった512キロビット=64キロバイトしかない。
これは今時なら荒めの画像1枚分しかない。当時は任天堂のゲームカセットは既製品で自由が利かなかった(これは後年オリジナル設計が可能になる)ので指定された容量(CPUとファームウェアが管理できる範囲内)でゲームを作るしかなかったのだ。
その為、全部のイベントやシナリオを収録することはできず、マップ上から消えた町や消えたイベントが存在する。これが都市伝説を生み出すことにもつながっている。
制作側は、当時のPCゲーム制作ではありがちだった「一文字を削る」(1文字=2バイト)という努力をしている。全部のシナリオを書いた上で使用頻度の少ないものから削っていった。
シナリオを書き換えたのだ。そのため「ん」は存在しないし、カタカナの「ク」も存在しない。「ダースドラゴン」というモンスターは、本来は「ダークドラゴン」だったのだ。
海外版では違うところがある?
まず一番に思い浮かべるのが「教会」だ。十字架を掲げて金を取って死者を蘇らせる。これはこのままではキリスト教に喧嘩を売っていることになってしまう。
海外では宗教的タブーは絶対的にNGなのだ。そのため海外版では十字架ではなく「丸に五芒星」のマークが使用されており、神父ではなく魔法司祭のような服装になっている。
このマークについても都市伝説がありそうだ。
「勇者ロト」って誰?
アレフガルドの伝説の勇者ロトは勇者オルテガの息子だ。この話は実はドラクエ3で語られることになる。
オルテガは奮闘むなしく倒れてしまうが息子である主人公は、竜の女王から授かった「ひかりのたま」を使って魔王ゾーマを倒す。そして「ロト」の称号を与えられる。
ロトシリーズはドラクエ3→ドラクエ1→ドラクエ2の順番で成立しており完結するのだ。取り敢えずドラクエ1は勇者ロトがいなくなってから数百年後ということになっている。
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ドラクエのシリーズはこのドラクエ3で完結してしまうのだが、大ヒットとなったためドラクエ4を作ることとなった。
シナリオの堀井雄二氏は完結した物語の続編は作れないとして、新たに「天空シリーズ」を開始する。だからドラクエ4以降は違う世界での物語なのだ。
そしてドラクエ5以降はまるで別世界となっているが、都市伝説によると異次元で繋がっていて過去作のキャラクターやモンスターの名前が時々出て来るらしい。
ドラクエ8以降は「勇者」という概念すら無くなっている。
交響曲にもなったあの有名なテーマ曲は5分で出来た?
当初は「チュンソフト」のメンバーがゲーム曲を作っていたのだが、これが駄作だったらしい。
チュンソフトは天才プログラマー中村光一氏が学生時代の仲間と作った会社で、様々なゲームを作っていた。その中に有名な「森田将棋」があった。
ドラクエのテーマ曲を作ったすぎやまこういち(椙山浩一)氏はゲーマーで奥さんがゲームに同梱されていたアンケートはがきを送ったのがきっかけでチュンソフトと縁が出来た。
当初は外部の有名人を入れることに反対だった中村光一氏も、すぎやまこういち氏が凄いゲーマーだということがわかり仲良くなったそうだ。
天才すぎやま氏はテーマを含めたBGM8曲とME(効果音)をわずか1週間で作ってしまった。
特にテーマ曲はトイレに入っている5分の間に浮かんだフレーズということだが、そのことをすぎやま氏は「自分の人生を合わせると54年と5分で出来た曲です」と素晴らしいコメントをしている。
主人公の命名で有利不利がある?
実は主人公の成長にはプログラムで4つのパターンが作って有り、それで繰り返し遊んでもバリエーションが出るようになっていたのだ。
その4つのパターンとは、「HPとMPが伸びるのが早いバランスタイプ」、「HPと力が伸びるのが早い戦士タイプ」「MPとすばやさが伸びるのが早い魔法使いタイプ」「力と素早さが伸びるのが早い武闘家タイプ」の4つだ。
既にこのとき後のシリーズで出る「職業」の概念が一人の主人公に与えられていたのだ。
ドラクエ1は日本のゲーム史上に残る伝説的なゲームだが、作られた時のエピソードもまた都市伝説にふさわしいものなのだ。