実は怖い話だった!?「トムとジェリーの都市伝説」

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アメリカ製のアニメと言えばディズニー作品が有名だが、日常的にテレビで放映されていたということで考えると「ハンナ・バーバラ社」のものが第一だ。

正しくは「ハンナ・バーベラ」だが1960年代以来、日本では長くハンナ・バーバラとして知られてきた。1957年作品の「つよいぞラフティ」以来、その作品のほとんどは日本でも放映され、日本の子供たちに愛されてきた。

ただケーブルテレビのカートゥーン・ネットワークでは最初期には大半のハンナ・バーベラ作品が放送されたので、最近のお子さんにもなじみがあるようだ。

さてそんなハンナ・バーベラの代表作品が「トムとジェリー」だ。この都市伝説記事ではトムとジェリーに関するトリビアや都市伝説を解説したいと思う。

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「トムとジェリー」は元々、短編映画だった

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実は「トムとジェリー」には、映画版とテレビアニメ版がある。もともとは劇場用の10分程度の短編映画として制作されていたのだ。

この1本の単位を「カートン」と言い、「カートゥーン」の語源と同じ発音だ。風刺画のことを「カートゥーン」と言い、それがアニメに転用されて子供用のアニメもカートゥーンと呼ぶようになった。

ハンナ・バーベラはハンナとバーベラという二人の人物に由来する社名だが、二人とも映画会社「MGM」の社員であった。トムとジェリーはMGMの映画の添え物として作られたので都市伝説ではないが、何本作られたかは定かではない。

その後のテレビ作品は映画時代の作品を放映したシーズンとテレビ用の新作シーズン、それにMGMを買収したワーナー社制作分があり総数は不明である。

 

トムとジェリーの名前には「ある法則」があった

トムは「トーマス・キャット」だ。これは英語圏でのこの手の動物ものでは定番の命名法で「くまのプーさん(ウィニー・ザ・プー)」から「ドナルド・ダック」等々、みんな名前+動物名で名づけられている。

略称は「トム・キャット」でアメリカでは「野良猫」という一般名詞だ。都市伝説記者が調べたところ、実は一作目では「ジャスパー」という名前だった。

ジェリーも同じように「ジェリー・マウス」という名前で、一般的に「ネズミ」という意味だ。作品的にはハツカネズミではないとされているので「ネズミのジェリー」で良いだろう。

ただしジェリーもトムと同じように「ジンクス」や「ヨハン」という名前になっている作品もある。変え名で出ているとは都市伝説的な話だ。

 

「大人向け」に作られたというリアルな都市伝説も…

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先述の通り「カートゥーン」は元は「風刺画」という意味だが、トムとジェリーも大人向けの風刺コメディとして書かれた作品だった。

ジェリーを田舎から上京したばかりの純朴な人柄として都会になじめず田舎に帰らせたり、トムをネイティブ・アメリカン役にしてイギリス人役のジェリーと戦わせたりもしていた。

また俗称としては「トム=英米軍」「ジェリー=ドイツ軍」とされていた時期もあるので、アメリカの年配の方の間では子供向けアニメというよりは風刺作品として捉えられている。

作品によっては「いつも勝つジェリー=英米軍」「負けるトム=ドイツ軍」として、戦争をしているものもあると言われている。ただその存在は都市伝説的で、現在では見ることができないらしい。

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トムとジェリーの「トム」は不死身なうえに多彩

なんといっても凄いのは、トムは着ぐるみだったのだ。作品中では毛皮を脱ぐ!下着はタンクトップとトランクスで色は赤だ。

二本足で歩くし、立ち上がると1メートルくらいある。成人を表す描写があるので大人という設定で、職業は飼い猫だが技能的にはなんでもこなす。まず楽器はあらゆる種類のクラシック楽器を演奏できる。歌もバリトン歌手並みだ。

陸上競技からサーフィンに至るまで大抵のスポーツはプロ並みで、ジャグリングなどの大道芸も凄い腕前だ。なおかつドラえもんの四次元ポケットのように、穴を利用して空間を曲げる能力を持っている。まさに都市伝説的能力だ。

日本では猫は7つの命を持つとされるが、トムは首を切られても死なない。銃で穴だらけにされても生きているし、黒焦げになっても爆弾で吹き飛ばされても、大きなものの下敷きになってぺしゃんこになっても直ぐに元に戻る。

そんなホラー都市伝説的なトムだが、針で刺されると痛みは感じるようだし、辛子も苦手なようだ。この性質はハンナ・バーベラの敵役たちにも共通な気がするが…真面目に考えると教育的には問題アリだと抗議されそうだ。

実際にあるシーンが問題化されて削除されたらしいし、最近ではドタバタギャグの部分もずいぶん大人しいものになっている。少し寂しい気もするが…

 

「ジェリー」は格闘技もプロ並みだった

設定では大人だ。それはこちらも成人を表す描写があることで分かる。またネズミだけに兄弟・親戚が多く、作品中にも多数登場する。

意外なことにトムとは「敵同士」ではなくむしろ「ライバル関係」であり、たまに共闘したりもする。都市伝説ではジェリーがトムに負ける作品は10本未満しかないと言われている。

「トムとジェリー」がコンビ名で呼ばれるように二匹は名コンビであり、互いに相手を必要としている。技能としてはトムと同じように多芸多才だが、芸術の才を見せるよりトムの演奏や制作を妨害することの方が多い。

スポーツだけでなく空手・柔道を使って戦う場面もあり、格闘技にも精通しているようだ。何よりの特技はあらゆる閉鎖空間から脱出できることだ。

壁に穴を描いたら、それが脱出口になってしまったりするのでジェリーを閉じ込めることは不可能だと思われる。これも都市伝説的能力だ。

 

何よりの都市伝説はトムとジェリーの「最終回」

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まずトムは行方不明になる。猫は死期を悟ると姿を消すというので、どこか見えないところへ行ったのだろう。ジェリーはトムの不在でそれを知る。

その後日、トムとよく似た小さい猫が現れる。ジェリーはいつものようにからかおうとするが、その猫は怒りジェリーに飛び掛かり致命傷を与える。

ジェリーはトムとじゃれ合った懐かしい日々を思い出しながら天に召されると言うのが、都市伝説での最終回だ。ちなみにこれは全くのデタラメで、都市伝説に過ぎない。

最新作は2015年の「トムとジェリー スパイ・クエスト」で、新しい作品の制作は継続されている。不死身のトムとジェリーには最終回などあり得ないということだろう。

トムとジェリーの都市伝説について語ると、アメリカのアニメそのものの歴史について語ることになってしまうので、今回はこの辺で止めておこうと思う。

いずれ機会があればアメリカのアニメについて、色々と掘り下げてみよう。

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