ネタバレ注意!「ウルトラマン兄弟」は他人同士だったと話題に…
はじめにウルトラマンがいて、次にゾフィーが現れた。
その後ウルトラセブンやタロウと続き、ウルトラマン兄弟は次々に増えていった。
しかしタロウなのに長男ではない…これってどういうこと!?
この様にウルトラマンの「兄弟設定」は中々に難解だ。
そこで今回は「ウルトラ兄弟」について分かりやすく解説してみた。
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次々と増えるウルトラマンの兄弟たち!
まずウルトラマンの兄弟…いわゆる「ウルトラ兄弟」の設定だが、最初に決められた時の兄弟は初代ウルトラマン、ゾフィー、セブン、そして帰ってきたウルトラマン(ジャック)の4人だけだった。
その後エースとタロウが加わって6人となる。しかしこの頃になると、徐々にウルトラマンを兄弟とする設定が薄れていく。
製作プロダクションである円谷プロが兄弟設定を嫌い始めたからだ。このため、しばらく彼らは兄弟の名を避けて「6大戦士」などと呼ばれる。
だが2000年代に入りウルトラマンシリーズが再製作されると、家族設定も勢いを取り戻す。この頃からレオや80を含めた8人に。
もしくはアストラも加えての9兄弟となる。更に現在では、ここにメビウスとヒカリを合わせて11兄弟という設定になっている。
またウルトラマンの映画「大決戦!超ウルトラ8兄弟」ではティガ・ダイナ・ガイアも兄弟としている。が、これはパラレルワールドという設定のため、公式にはやはり11兄弟が正しいようだ。
いずれにしろ、このような流れでウルトラマンの兄弟はどんどんと増えていった。そして彼ら兄弟はこれからも増え続けることが予想される。
なぜなら彼らは「本当の兄弟」ではないからだ。
ウルトラマンの「兄弟設定」は公式ではなかった!?
元々4人だった時は「本当の兄弟」という話で進められていたウルトラマンの設定。しかし後に、セブンの家族構成がウルトラマンと違っていたという矛盾が発覚。
そのため、やむを得ず「義兄弟」あるいは「家族のように仲が良い存在」という扱いに変わった。現在、公式では「地球防衛を行った宇宙警備隊の精鋭」という括りになっている。
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このおかげで返って後々のウルトラマンも兄弟に加えやすくなったのだが…実はこの設定。本来は円谷プロが認めない非公式なものだった。
というのも、元々ウルトラマンの兄弟設定を作ったのは「小学館」で編集長をしていた人物だからである。
この人物は「小学二年生」を担当していたのだが、当時この雑誌には「かあさん星」という漫画が連載されており、これは家族の絆などをテーマにした作品だった。
これに影響を受けて「兄弟設定はウケる!」と確信したのが始まりだ。言ってしまえばデッチ上げである。
ただ、この時点での円谷プロの反応は「どっちでもいいよ」というスタンスだった。そのため噂がどんどん広まり気付けば、さも公式設定の様に語られていたのだ。
だが「帰ってきたウルトラマン」の最終話で歴代ウルトラマンが総出演。このとき初めて放送中に「ウルトラ兄弟」のワードが用いられるなど、この時点で円谷プロ公認であったこともうかがえる。
その後は前述のとおり、家族設定を嫌う傾向が現れたりと…一筋縄ではない反応も見られたが、最近ではようやく落ち着いて円谷プロも完全に認めたようである。
ウルトラマンタロウは、実は「長男」ではない
歴代のウルトラマンたちが「本当の家族」でないのは既にお分かり頂けたかと思う。そのため「兄弟」とは言っても長男、次男などの順番が存在しない。
しかし、ここに1つの「事実」がある。それはセブンがタロウよりも年上だということ。
本当の順列が存在しないとはいえ、やはりタロウというからには長男あるいは最高齢のイメージが強い。にも関わらず、タロウの方が年下とは一体どういうことだろうか?
これは彼らの「本当の」家族構成がキーになっている。先ほど紹介した11人のウルトラマンたちの中で、実際に血縁関係にあるのはたったの2組だけだ。
1組は実兄弟であるウルトラマンレオとアストラ。そしてもう1組が、イトコの関係にあたるウルトラマンタロウとセブンである。
この内、ウルトラマンタロウはウルトラの父・母の子どもで、名前の由来は「彼らの長男」であることから付けられたとする説が最も有力だ。さてウルトラセブンについてだが、彼はウルトラの母の妹の子どもにあたる。
つまり年齢こそセブンの方が上だが、タロウは「お姉さんの子ども」なので立場的にはやや強いのではないかと見られる。まあ「歴代最強」と噂されるセブンの前で血筋の強さを語っても仕方ないとは思うが…
ちなみにウルトラの父と母は、それぞれ宇宙警備隊大隊長・銀十字軍隊長の肩書をもっており、多くのウルトラマンからも尊敬されている。また、ウルトラ兄弟たちは互いに「兄さん!」「弟よ!」などと呼び合うほど絆が深い。
血こそ繋がっていないが、もしかしたら「理想の家族像」なのかもしれない。