海外では公開禁止!?ムーミンのワケあり都市伝説

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まず、絶対にあり得ない都市伝説が幾つも囁かれていることに驚く。

ムーミンは設定にあるような妖精ではなく、核戦争後にカバが変異した生物とか、スナフキンは退役軍人だとか言う困った都市伝説ばかりだ。

都市伝説にもルールのようなものがあり、原作の世界観を「全否定」しては都市伝説自体が成り立たなくなってしまう。

このあたりの都市伝説を他に上げると「ミムラ一族は未来人の生き残り」「核戦争の生き残りがミュータント化してムーミンになる」「スナフキンやミィは人造人間」「ミィは放射能のせいで小人になった」等々…

それはそれは、検証も解説も必要ないようなものばかりだ。

「あれは実はね…」というのが都市伝説であって、作者の言う設定は「全部嘘で…」と言ってしまうと作品自体を否定してしまうことになる。

今回の記事ではこのような意味のない都市伝説ではなく、色々と語られているが真相はこうだったという調査結果を中心にお送りしたい。

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アニメ版と原作のムーミンは無関係だった!?

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「ムーミン」と言えばフィンランドのトーベ・ヤンソン氏が書いた物語が元になった作品で、まずは小説が9作ある。さらにイギリスで出版された新聞の連載コミックスが73作品もあるのだ。

これは弟であるラルス・ヤンソン氏との共作で、元々画家だったトーベ・ヤンソン氏も絵を描いている。コミックスは世界中で出版され、日本でも73作品から精選した後、講談社から10冊が出版されている。

また筑摩書房からはスウェーデン語版、さらに絵本が英語版で何冊かあるが、これらは総称して「ムーミン・シリーズ」と呼ばれている。

ところが日本のアニメ版はキャラクターデザインから脚本までかなりアレンジされており、原作者との間でトラブルになってしまった。これについては後程詳しく書くが、アニメは日本以外の国での公開が作者によって禁じられているのだ。

さらに、我々が良く知っている「アニメ版ムーミン」はトーベ・ヤンソンのムーミン・シリーズには含まれていない。

 

ムーミンの原作者とモメた結果…

ところで日本版のアニメは、一体いくつあるのだろうか?

まず1969年版の「ムーミン」(東京ムービー、虫プロダクションで内容が違う)、1972年版の「新ムーミン」(虫プロダクション)、1990年版の「楽しいムーミン一家」(テレスクリーン)、そして1991年版の「楽しいムーミン一家・冒険日記」(テレスクリーン)と4シリーズある。

そしてこのうち、1969年版が原作者とトラブルになった作品だ。まず原作者に見せたのが7作目というのが信じられない。公開前に契約はしているが、原作者の了承は取っていなかったのだ。

まずキャラクターを改変してしまい、原作より日本向けに丸く可愛くしてしまったことが作者の怒りを買った。そしてストーリーについても様々なクレームが付いた。

ここからが都市伝説だが…ムーミンは赤字アニメでもあり、東京ムービーは「クレームに耐えられない」と途中で制作を降りた。これを機に虫プロダクションが引き継いだとのこと。

しかし真相は、東京ムービーによる「ルパン3世」の制作が決まっていて、ムーミン制作はあくまで「仕事の繋ぎ」として受けていたらしい。後を継いだ虫プロダクションは1972年版も制作しているが、赤字で大丈夫だったのだろうか?

実は現在でも、多くのアニメが放送時点では赤字なのだ。なので放送後、グッズやアニメ絵本、ビデオ販売などの関連商品で利益を出していくのが基本である。この「虫プロ方式」と呼ばれるアニメの経営法は現在でも引き継がれている。

 

ムーミンの本名はトロールだった

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上記の通り、ムーミンの正式名称は「ムーミン・トロール」という。ちなみに北欧では妖精一般をトロールと呼んでいる。

映画等では、トロールというと大きくて知能が低く乱暴なイメージがあるが、北欧では国によって多くのトロール像が存在するようだ。

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都市伝説的に言うと、妖精というよりはむしろ「妖怪」という感じなのかもしれない。「妖怪ムーミン」と言ってしまうとどこか日本的だが、原作のイメージには近いと思う。

現に作中ではムーミン一族が様々なイタズラや人間に意地悪をしている。日本のアニメで言うと「ゲゲゲの鬼太郎」に近い世界が、「ムーミンの原作の世界」だと言える。

 

原作に近い「アニメ版ムーミン」もちゃんと存在していた

テレビ東京が制作にかかわった「楽しいムーミン一家」と「楽しいムーミン一家・冒険日記」がそれだ。

これらはトーベ・ヤンソン氏と弟のラルス・ヤンソン氏が加わって制作されており、原作はコミックスを使用している。

キャラクターデザインもコミックスと同様のため、こちらは原作者サイドが承認したアニメーションになっている。

これは楽しいムーミン一家が78話、冒険日記が26話で全104話と話数も多い。

テレビ東京としても大変手の込んだ作品になっていて、ムーミンのアニメと言えばこちらを指すべきだが、現実には失敗作の方が多いとのこと。

この辺りはまさに都市伝説らしい。

 

「ムーミン谷」にまつわる都市伝説

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本来はフィンランドにあるべき「ムーミン谷」が日本にあるらしい。場所は山形県だ。

この話は怖い都市伝説に当たるのかもしれないが、この名前は「ムーミンのぬいぐるみが吊るされていた」ことに由来するという。細かい場所は山形県山形市の国道348号線と山形新幹線が交差する付近らしい。

正式名称はそれぞれ「美畑架道橋」「美畑アンダー」という。この場所ではトンネルにムーミンの影が浮かび上がるとか、ニョロニョロのシールが貼られているという都市伝説もある。

さらに、隣接する家がツタに覆われていてムーミンに登場する家に似ているとか、ムーミンに似た小番さんが住んでいるという都市伝説すらある。

現地では「ムーミン谷」というとタクシーが連れて行ってくれるほど一般的だそうで、市役所でもそれを承知している。ただし由来に関しては、何らかの形でムーミンのぬいぐるみが関わっていることしか認めていない。

真相はまさに都市伝説と化している。現在ではその噂を利用して、工事現場のクッションドラムにムーミンのキャラクターを描いたり、ムーミンを安全巡視員、スナフキンを現場代理人、そしてニョロニョロを交通誘導員に見立てているらしい。

 

ムーミンの最終回と「核戦争」の繋がりが都市伝説に…

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1969年版ではムーミン谷に本格的な冬が来て雪に閉じ込められる。その中でみんな冬眠のため、眠りに就くというのが最終回の内容だ。

続く1972年版では「さらばムーミン谷」としてスナフキンが去る姿をムーミンが見送るという、一見するとごく普通の最終回に感じられる。

しかし都市伝説によると、このうち1969年版の最終回は「核の冬」による雪が降り、全員二度と目覚めることの無い眠りについた様子だと言われている。

むろんこれは完全な都市伝説になるが、作者がシリーズを描き続けている最中にそんな最終回を許すはずがない。

ちなみにテレビ東京の「楽しいムーミン一家シリーズ」では、最終回は「ムーミン大空へ」と「笑顔が戻ったムーミン谷」だ。

今回の都市伝説は「火の無いところに煙が立つ」どころか、嫌がらせに近いような内容が多かったので事実にフォーカスして紹介してみた。

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