ドラえもん都市伝説!謎の放送回「行かなきゃ」「タレント」とは!?
ドラえもんの都市伝説はなんといっても「最終回」に関するものが多い。それは別記事で特集するとして、ここでは豆知識的なものも含めいくつかの都市伝説をまとめてみよう。
また、中には「月刊コロコロコミック」に連載されていた「ドラえもん百科」の設定がWeb上で「公式」とされているものもある。
このドラえもん百科の著者は、藤子スタジオで長年アシスタントを務めた方倉陽二氏。ドラえもん百科は方倉氏が公式に無かった設定を補完したものだ。
それは藤子不二雄が知らない内容も存在するが、中には公式に取り込まれたものもあるので独自設定か公式かで混乱が見られる。これらは通称「方倉設定」と呼ばれている。
↓本日のネタはこちら↓
「ドラえもん」と名付けられた理由
名付け親もやはり藤子不二雄氏。また、彼の作品には「21エモン」(近未来SF作品)など他にも「~エモン」が存在する。
Sponsored Link
そこで「ドラ猫」と「エモン」を合成したらしい。ところがこのままでは「ドラエモン」になってしまい硬い感じがするので、子供向けに「えもん」と平仮名表記に変えたのだ。
ドラえもんは常に地面から浮いている?
これは前述の方倉設定なのだが、「反重力装置」で実は常時3ミリ浮いていた。このような設定を考え出したのは、読者から裸足で家の内外を出入りするのは不衛生だと指摘があったからだ。
同時にドラえもんの身体には「極微反重力コーティング」が施されていることも知った。
これはどんな汚れも直接ドラえもんには付着せず、拭けば簡単に落ちるようになっているのだ。これでドラえもんが清潔なロボットであると証明された。
ちなみにドラえもんが地面を踏んでいないのに足音がするのは、足と床の間で圧縮された空気が出ていく音らしい。
うーん実にマニアックな設定だが、これで視聴者からの苦情も減るだろう。後は認知度の問題か…
ドラえもんにも職業があった…!
これも方倉設定なのだが、彼の職業は「特定意志薄弱児童監視指導員」という何とも長ったらしい名前だ…
この中の「特定意志薄弱児童」は「のび太」を指しているが、つまり読んで字のごとく意思の弱い子供をサポートして更生させる仕事だろう。
とは言え、ドラえもんが指導や監視をしている場面は特に見当たらない。そしてこの設定はお子さんには少々難しく、やや差別的な語感のため公式採用はされていない。
ドラえもん百科以外には出てこない職業で、もはや都市伝説レベルの話だ。
なぜドラえもんは耳が無くて青いのか?
これこそ方倉設定による混乱が一番目立つ項目だ。ドラえもんの耳はそもそも機能としては「集音器」であり町中の音を聞くことが出来る。
しかし漫画での記述はむしろ「飾り」としての要素が強く、ドラミちゃんも耳をリボンと一緒に外したりしている。
Sponsored Link
耳を無くした理由は「ネズミ」(またはネズミ型ロボット)にかじられたからだが、飾りならすぐに付けれるだろうしおかしい。
都市伝説では耳の部分は「セワシ」がネズミ型工作ロボットに頼んだが、誤って耳の無いドラえもんを作ってしまった。
さらに、彼が「青色」になった理由も未だに話題だ。その説はズバリ3つある。
有名なのは「ネズミにかじられて耳が無くなった自分を鏡で見て、真っ青になった」という説。
次に、元気を出そうとして元気の素と間違って悲劇の素を飲んでしまい「泣き続けてメッキが剥げた」という説。
そして、最もリアルなのが「出版の際のカラー印刷で青が一番しっくり来たから」という説だ。
謎の放送「行かなきゃ」とは?
これぞ都市伝説、実際には全くあり得ないのだが…藤子先生が亡くなった日の深夜に謎の放送が流れたという。
内容は10分ほどのび太が歩いていく後ろ姿が流れ、最後に振り返って「行かなきゃ」と藤子先生の声で言うというもの。さらにもう1バージョンも都市伝説になっている。
こちらはのび太がスケッチブックを持って歩いていると、ドラえもんが追いかけてきて「もう行ってしまうんだね」と。
のび太は振り返って「うん、もう行かなきゃ」と言う。
そこで藤子先生の顔になるので、ドラえもんが「ありがとう」と言うと「こちらこそ」と笑顔で返答するというものだ。
どちらのバージョンも「見た」という人が大変多いらしい。
不思議なことに藤子先生が亡くなった1996年当時、インターネットはまだ盛んではなくパソコン通信という限られた手段しかなかった。
よって、情報が拡散したとは考えにくいのだ…まさに都市伝説ではないか。
謎の回「タレント」にまつわる都市伝説
こちらの放送日だが、都市伝説で特定されているのは1984年7月20日。夏休みが始まる少し前である。
今からおよそ30年以上前の話だが、目撃者の記憶は実に曖昧なのだ。そして気になる「タレント」の内容だが、ざっと以下になる。
→校庭でのび太が地下世界の商店街に行きたいという
→ドラえもんが「フープ」のような道具を出し、地面に置くと穴になってそこに飛び込む
→落ちた先はまぶしい部屋。可愛くない赤いベレー帽の女の子が二人に赤い封筒とインク便を渡し、壁の中に消える
→二人が壁の中に飛び込むと、警察官のような男と泣いている学生に「撮影ならあっちだ」と言われる
→行った先には「ミニチュアの地球」が置いてあり、それがぱっくり割れると血のようなものがあふれる
→二人は怖くなり、抱き合って泣く
ストーリーとしてはかなり意味不明で、夢に似て脈絡もない。題名も目撃者によって「タレント」「タレントを見た」「ノビタレント」「ノビタレントゲン」…とにかく一貫しない。
これはおそらく誰かの夢が口伝えに形を成したもので、色々な放送回が混ざって出来たのだろう。言われている内にそういう気になることはよくある。まさに都市伝説だ。
「タレント」はもし存在すれば怖い話だが、実際に放送された回や漫画にも都市伝説、怖い話がたくさんある。それらに関しては別の記事で取り上げたいと思う。
意外にブラックな設定が多いのもドラえもんの特徴なのだ…