原作では明かせない【もののけ姫の都市伝説】
もののけ姫の都市伝説と言えばファンの間では有名だ。しかしその一方で、公式見解はほとんどなく状況証拠のような軽いネタばかりで、正直に言って都市伝説記者も検証には苦労した。
ほとんどが推理によるもので、確かに一理あると思わされる反面、中々信じがたいものが多い。
この記事では既に多く出回っている都市伝説を取り上げて、その真相を検証してみた。
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もののけ姫は本来、作られる予定がなかった?
ではなぜ作られたのかというと「税金対策」だったという説がある。ここで簡単に解説すると、アニメなどの形に残らない産業(これはゲームやコンピュータソフトも同じ)は会計的に難しい面があるのだ。
初期費用が少なく人間の労働だけが価値を作り出す場合、一年ごとで会計を済ませなければならない。そうすると会計上の収入が集中した年の翌年が厳しいことになる。
なぜなら、所得税以外の税金は前年の収入に対して徴収されるからだ。逆に言えば「所得を減らす=経費を使う」ことで2年にわたって税金を軽減することが出来るわけだ。
そのため、企業はいかに経費を使うかという工夫を凝らすことになる。この都市伝説によると、もののけ姫が作られた年はスタジオジブリの収入が良く、多額の税金を納める必要があったとのこと。
税金は累進課税(るいしんかぜい)と言って、収入が増えると税率も上がって急激に納税額が増える仕組みになっている。しかしアニメ会社では経費にできるものはほとんどない。
その結果、「もう一本アニメを作ろう」ということになってもののけ姫が制作されたというのがこの都市伝説だ。これは事実だとしても公式に認められることは無いだろうし、資料が無いのも頷ける…
しかし気になる事実もある。それは、もののけ姫が制作されている最中にスタジオジブリが消えていた件。どういう事かと言うと、徳間書店と合併して「スタジオジブリ・カンパニー」へと改編していたのだ。
また同じ年に徳間書店はディズニーとも提携している。この辺りを考えると会計上の調整として何かあったとも見て取れる。
税金対策というよりは、「会計上の操作」というのが正解かもしれない。
「もののけ姫」というタイトルにも深い都市伝説が…
これは事実として語られているが、納得しがたい都市伝説だ。
内容は、もののけ姫として制作され宣伝の準備もできていたのに、宮崎監督が「アシタカ聶記(せっき)」というタイトルに変更したいと鈴木プロデューサーに命じていたというものだ。
しかし、鈴木プロデューサーはもののけ姫というタイトルが気に入っていたので無視したらしい。無視というより、テレビCMなどのすべての宣伝をもののけ姫として進めてしまい変更できないようにしたという。
宮崎監督は後でそれに気付いたが、特に文句は言わなかったとされている。これは監督の性格上あり得ないのでやはり都市伝説だろう…
ただ「アシタカ聶記」は、もののけ姫の映画音楽の中で主題歌以外にテーマ曲ともいえる形で使われた音楽タイトルだ。もののけ姫と言えば、米良美一氏の主題歌でも有名になった。
米良氏は世界的なカウンターテナー(女性の声域で歌う男性)だが、障がい者でもある。そういう意味ではもののけ姫にふさわしい方だ。
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宮崎監督は音楽に対するこだわりが深い方なので、曲のタイトルを作品タイトルにしたいと言っても不思議ではない。
それでも「差別と闘う」という裏テーマのあるもののけ姫の主題歌として、障がい者である米良氏が歌う「もののけ姫」があるので特に文句を言わなかったという考え方もできる。
もののけ姫のキャッチコピーは「差別」に対する強い想い
「生きろ」
これは力強い言葉だが、作品やポスターを見て違和感を覚えた人も結構いると思う。
実は「差別と闘う」という裏設定があるためにキャッチコピーも「簡単には決められなかった」という事情があるのだ。
都市伝説としては、その候補は50本以上あったとされている。
都市伝説的に見たアシタカの正体
簡単に言うとアシタカは神の子孫であり、普通の人間ではないという話だ。もともと「アシタカ=アシタカヒコ」という都市伝説というか考察は存在し、それなりに説得力もある。
「アシタカヒコ=長脛彦」は大和朝廷によって東北地方に追われた「まつろわぬ民」の子孫だという。これには長文の考察があるので、気になる方は検索して欲しい。
アニメ的にはアシタカは「髪を切って出ていく」わけだが、髪には呪力があり髪を切るのは「出征」のときだ。アシタカは部落での人間としての生活をやめ、祟り神の呪いを背負った状態で祟りを鎮めるための旅に出る。
そしてもののけ姫と出会うことになるわけだ。しかしお気づきであろうが、いくら呪いを背負った身とはいえ、矢一本で馬に乗り走って逃げていく人の首を落とすなんて常人にできる事ではない。
まさに神技だ。そういう意味ではアシタカ=神の子孫という都市伝説も説得力があるように思える。
エボシ様は最後、死ぬ予定だった?
当初、エボシ様を「死なせる」予定で制作が進んでいたという都市伝説もある。しかしその存在がストーリー上あまりに大きくなり、死なせるとラストが成立しない可能性が出てきた。
そこで、「生まれ変わってタタラ場を良くしよう」というセリフを入れて生き延びさせたという。まあ腕を噛み千切られてロクな手当もしなければ、通常は出血多量で死ぬ。だからこの都市伝説は信ぴょう性が高い。
またtwitterではあるが金曜ロードショーの公式でもそのように言われているので、そういう解釈で良いと思う。
一般に都市伝説の大半はデマであるか、もしくは公式見解の結果トリビアとして存在する内容も時々あるが、もののけ姫に関しては「何となくそう思える」都市伝説の多さにビックリした。
他の記事ではハンセン病との関わりについて取り上げたので、そちらも合わせて作品を観ればより楽しめるだろう。