【全まとめ】スラムダンクのヤバい都市伝説・裏設定や実話!
長く続いていたり、アニメで人気になった漫画には必ず都市伝説が出る。都市伝説は基本的に「裏話」「裏設定」「妄想」のどれかだ。
まれに「名推理」が加わることもあるが、大抵は「こぼれ話」か「勝手な想像によるヨタ」で決着がつく。Webを検索して見ると分かることだが、スラムダンクは人気の割に都市伝説が少ない。
これは主に「人物設定と言うほど人物について深く書き込まれていない」のと「ほとんどが試合のシーンばかりである」ことが原因だろう。つまり「解釈」が入り込む余地が無いのだ。
この記事では、少ないながら存在するスラムダンクの都市伝説について検証してみよう。意外な事実が見えてくると思う。
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スラムダンクの都市伝説で最も有名な「トレース疑惑」
まず「トレース」というのをご存じだろうか?これは写真素材などを「なぞり書き」して絵を描くテクニックのことで、下記の物がそれに当たる。
実際、多くの写真の構図がそのままスラムダンクに採用されていることは見ていただくと明らかである。しかしこれは、アウトなのだろうか?
まず写真の著作権というのは写真そのものにしか発生しない。
例えば写真集が発売となり、その中身を雑誌に載せたい場合に許可なく載せてしまえばアウトだが、写真集を見ているところを後ろから撮って写真集が「写り込んでしまう」場合はセーフなのだ。
またIllustratorなどのソフトで写真をイラスト加工してしまうと、著作権的にはセーフだ。写真の構図自体は著作に当たらないので、構図を参考にして絵を描くことは全く問題にはならない。
逆に試合の様子を迫力ある絵にしたい場合は、積極的に写真を参考にすべきだとすら言える。風景も背景として使いたい場合には撮影にも行くし、既存の風景写真を参考にすることもある。
またスラムダンクの場合、選手にはモデルがいる。選手の個性を明確にするためにモデルがいる場合は、その選手の独特な動きを漫画の中に取り入れるのは自然なことだ。
またバスケットに関する雑誌の写真を参考にして、漫画のキャラクターにポーズを付けることも当然と言える。
全ページトレースで埋めたらそれは問題だろうが、「決めカット」を写真を参考に描くのは問題無いはずだ。スラムダンクの作者は画力が高いことで知られている。
大事なのは「著作権を侵害していないこと」であり、我々は素晴らしい漫画が読めれば文句を言う必要もないのだ。
「他の作品」にスラムダンクの登場人物が!?キャラに関する数々の都市伝説
実はスラムダンクの作者は寡作で、他の作品にと言っても「バガボンド」は時代劇(しかも吉川英治の宮本武蔵という原作がある)なので、同じバスケットを扱った「リアル」(障碍者による車椅子バスケットを描いた作品)の方だ。
リアルの中の1シーンに「メガネ君」こと、スラムダンクの湘北バスケット3年の木暮がバスの乗客として書き込まれている。
またリアルに「長野満」というキャラがいるが、スラムダンクにも「永野満」というキャラがいる。
これは、作者がしばしばキャラの名前に高校の部活の友人や大学サークルでの友人の名前を使っており、たまたま同じ名前を使ってしまったと思われる。きっと仲の良い友人なのだろう。
キャラ以外にも、病室のテレビでスラムダンクのアニメが流れていたりもする。
他の記事にも書いているが、湘北高校のシューティングガード「三井寿」は最初、ただの不良キャラで選手にするつもりは無かったと作者は語っていた。
が、描いているうちに作者も愛着が湧いてしまい「安西先生、バスケがしたいです」の名セリフで選手となった。彼の名前は福岡の銘酒「三井の寿」(みいのことぶき)に由来しているという都市伝説がある。
逆に桜木軍団の水戸洋平は、当初バスケ部の選手となってシューティングガードになるはずだった。しかし、三井をバスケ部に入れる設定に急遽変更したので追い出された末、彼はモブキャラに近い存在となってしまったらしい。
ゆくゆくは花道の親友として絡む選手になる予定だったが、既に三井・リョータ・花道と3人も不良キャラがいるので、はみ出てしまったのだろう。
桜木軍団と言えば、実はメンバーの「野間」「高宮」「大楠」の名前は作者の友人から取られたわけではなく、都市伝説的には福岡県の地名から取られたという話だ。
これはモブキャラだからということではなく、主要キャラの一人である流川も広島にある流川(ながれかわ)から取った名前だという都市伝説もある。
湘北バスケ部のキャラと言えば「シオ」と「ヤス」こと、塩崎と安田も影が薄い。塩崎は8番、安田は6番とどちらもレギュラーの背番号を付けているものの、試合に登場するシーンはほとんど無い。
強いて言えば花道にボールをぶつけてしまうシーンで赤木に怒られた場面くらいしか印象に残る姿は無い。都市伝説的には、この時二人は練習前にボールを使ってフザケていたという話だ。
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都市伝説記者が解説!桜木花道が負った「怪我」とは!?
この問いに対する作者の意見はこうだ。
「どういったケガか想定していない」
「じゃあ、結局分からずじまいか…」と思った人は早計である。このケガに関しては、医療にも詳しい都市伝説記者が解説しよう。
まず作者が花道を負傷させることにしたわけだが、とんでもない不治の病では第二部(当初描かれる予定だった)に繋がらなくなってしまう。
かと言って、ただの捻挫とかだとドラマチックではないし、テーピングによる固定で戦力として復帰できてしまう。そこで、高校のバスケ部時代に作者自身が聞いたことのある症状を出したと見るのが正解だろう。
それは
・背中の痛み
・体位を変えると強い痛みがある
・しびれ
・原因がすぐにはわからない
・安静が必要で戦力外になる
…といった症状だ。
作者が見聞きしたことがあるのは結構ありがちな「スポーツ障害」の一種であるはずだ。そこでこの条件から考えると、候補病名はズバリ「腰椎分離症」になる。
これは使い過ぎによる腰椎の疲労骨折によって起こる病気のこと。治療法としては、コルセットの装着と安静だ。もちろん骨折が治るまで運動は禁止である。
そうすると筋力が落ちたり関節の可動域が狭まったりするため、リハビリが必要になる。大けがと言えば大けがだが、(ある程度治るまでに3か月はかかる)まあ選手生命に別条はないのでこの辺が落としどころだろう。
学校名がおかしい?スラムダンクの「トーナメント表」にも都市伝説が!
まず作者の「命名法」について再度確認したい。
・友人などの人名
・関連がある地名
・土地の名産品
・実際の学校名
筆者の独自調査によると、主に上記を参考に名付けられている。
例えば陵南高校の「池上亮二」という選手。彼は、作者が影響を受けた漫画家の「池上遼一」をもじって命名されたといった具合だ。
そこでスラムダンクのインターハイ、神奈川県大会のトーナメント表を見てみよう。
まず、基本的に地名とは関係ないことが分かる。これは地図アプリで確認して頂いても構わないが、神奈川県内にはトーナメント表に出てくるような地名は見当たらない。
また、学校名もない。おそらく実際の校名と被ってしまって迷惑をかけることを回避した結果だと思う。
実はこの件。実際に神奈川県内のバスケの強豪である松陽高校から「翔陽高校」という名前を作り出したところ、熊本県内に「翔陽高校」が実在したという珍事(校内には作者が送った「学校名を勝手に使ってすみません」という色紙がある)が起きてしまったのだ。
なので二の舞を防ぐために用心したと思われる。そこで命名法を「知り合いの名前」に変更したのだ。
ここで都市伝説的には、面白い名前が出てくる。それは「浜田中央」対「松元」、「南原」対「内村第二」である。これはすぐ分かるようにお笑いコンビ「ダウンタウン」と「ウッチャンナンチャン」から取られていることは明白だ。
さて、これは都市伝説記者の推理だが…かつてこの2大お笑いコンビが共演していた時代があった。それは「夢で逢えたら」という番組で、他には清水ミチコと野沢直子がレギュラーだった。
きっと作者はこの番組の大ファンだったに違いない。そうでなければ、この2大コンビを同時に出すはずはないのだ。
ちなみに安西先生が矢沢の墓参りをした際、他の墓の名前が全て巨人軍の選手名だったという都市伝説は意外と知られていない。きっとアンチ巨人だったんでしょう…
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スラムダンク最大の都市伝説!あの二人は兄妹ではない
スラムダンクでおなじみの兄妹キャラといえば、赤木とハルコだろう。赤木はバスケ部の主将であり、ハルコがいなければ花道はバスケ部に入らないので重要なパイプ役でもあるが…
なんとこの二人には「偽兄妹疑惑」があるのだ。さて、これは一体どこから来た都市伝説なのか?
実は作中でハルコの中学が四中であるのに対して、赤木は回想で北村中学出身と話していたのだ。そこで、この件について考察してみよう。
普通は地域の公立中学校に進学するので、一般的な兄妹ならば別居していない限り同じ中学の出身となるはずだ。
「四中」というのはナンバースクール形式なので、間違いなく公立ということになる。そうなると第一の可能性は、赤木の「北村中学」が私立であるという可能性だ。
しかしこれはおかしい。何故なら、私立中学から公立高校(湘北は神奈川県立)への進学は私立を中退するか、もしくは退学処分にでもならない限り通常は有り得ないからだ。
そうすると次の可能性としては、赤木とハルコは異母兄弟か異父兄弟で、中学校時代は別居していたというパターンが考えられる。この説に従えば、都市伝説通り「本当の兄妹」ではないことになる。
確かに顔も全然似ていないし雰囲気も違いすぎるので、この可能性は捨てきれない。しかし、もう一つの可能性がある。
それは「引っ越しによる地域変更」だ。赤木が中学を卒業する直前、そしてハルコの中学入学直前に引っ越した場合には公立であっても違う中学校に入ることになる。
高校入試を控えた中学三年という微妙な時期に移動するのなら、卒業直前に引っ越すという手段以外にはない。これが新学期のスタート以降ということになれば、開始そうそう転校させられるハルコに同情してしまう。
ということで都市伝説記者の結論は、赤木家はギリギリのタイミングで引っ越しをしてその結果、兄妹が「別々の中学校」に通うことになった…である。
「スラムダンクの続きがある」…は都市伝説だった?
問題は作者が「第一部 完」と連載終了時に書いてしまったことだ。
しかしこれは、単行本では「終」に修正されていて、作者は「湘北対山王」という試合を設定した時点で「これで終わりにするつもりだった」と明言している。
また「トーナメントを最後まで描くという在り来たりなことはしたくなかった」「盛り上がっている最中に終わるのが一番」とも語っている。スラムダンクはあそこで終わったからこそ名作なのだろう。
スラムダンクの続きに関しては、別に詳細記事を書いたのでそちらを見て欲しい。
⇒《続編》その後どうなった!?スラムダンクの「本当の続き」はこちら
スラムダンクの都市伝説は小ネタが多いが、いかがだったろう?