これで完ペキ!「エヴァンゲリオン」の都市伝説・裏話を全て紹介

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都市伝説番組でも取り上げられ、色々と解釈本や解説本も出回っているエヴァンゲリオン

真正の都市伝説は驚くほど少ない。というのも、話に未消化の部分や設定が不明の部分が多すぎて全体の骨格すら理解できないからだ。

都市伝説」とは、全体の構図がハッキリしていて細部が不透明な場合に誕生する。

そうでない場合は、合理的な展開の本筋に対して、いわゆる「難癖」のように名前や背景の一部を挙げて火の無いところに煙を立てて起こるものだ。

「エヴァンゲリオン」は何しろ理解不能なほど難しい話なので、都市伝説もスッキリしない傾向にある。

この記事では、迷路に入ってしまいがちな都市伝説や裏話について紹介しよう。

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驚愕の都市伝説!「エヴァンゲリオン」はあの作品の続編?

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エヴァンゲリオンの制作会社は「GAINAX」だが、エヴァンゲリオンを理解するためには、まずGAINAXについて知る必要がある。

ここは大阪芸大の生徒を中心としたサークル活動から会社化された特殊な組織だ。そして、この企業の成り立ちこそ都市伝説的なのだ。

大阪芸大のサークルメンバーに関しては島本和彦先生の「アオイホノオ」という漫画に詳しく書かれているので、興味がある方は読むと良いかもしれない。

ともかくそこには庵野秀明監督をはじめ有名なアニメ関係者がたくさんいたのだ。彼らは「超時空要塞マクロス」の制作にも参加している。

彼らが大阪での日本SF大会(DAICON)をきっかけにアニメ制作をするようになり、グッズショップも展開するなど、今日のオタク市場の原型を日本で最初に作り上げたのだ。

オタク」という言葉を定着させたのもGAINAXだ。これ以上書くと長くなるので、詳しくはWebで読んでほしい。

その会社がテレビアニメとしてたった3作目に作ったのが「エヴァンゲリオン」なのだ。

なんと、それまでは映画とOVAでアニメを制作していたのだ。そしてその赤字補てんのため「プリンセスメーカー」というゲームを制作し、育成シミュレーションというジャンルを作り上げた。

このような「オタクの総本山」と言って良いような会社だからこそ、エヴァンゲリオンを作ることが出来たのだ。そして、エヴァンゲリオンの直前の作品が今回取り上げる「ふしぎの海のナディア」である。

実はエヴァンゲリオンは、ナディアと同様の価値観で制作されていて、時間軸も繫がっているのだ。

この作品ではGAINAXは孫請けの立場となるが、実質的には制作を主導していて「旧約聖書の創世記」「古代宇宙飛行士説」など、エヴァンゲリオンの主要な要素が既に盛り込まれていた。

また声優とキャラクターを一致させるという手法もエヴァンゲリオンと共通のものだ。

そして、ナディアでの「死海蒸発事件」はエヴァンゲリオンのセカンドインパクトのことであり、爆発する宇宙船から地球に降った16個の球体が使徒である。

現に第1使徒アダムとそっくりの巨人が、ナディアの宇宙船内に安置されているのだ。

さらにエヴァンゲリオンのドラマCDでは、赤城リツコ博士が第2新東京市でナディアの孫である「伊藤ナディア」と語り合う描写がある。

年齢設定的に厳しいものがあるが、ここまで来ればエヴァンゲリオンは「ふしぎの海のナディア」の続編と言っても問題は無いだろう。

都市伝説は単なる噂や妄想と言ったケースも多いが、この場合はハッキリとした証拠があるので単なる都市伝説には収まらない。

 

エヴァンゲリオンのキャラクターに潜む都市伝説とは?

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エヴァンゲリオンでは、声優キャラクターが深く関連付けられている。一部を除き、基本的にはキャラの「誕生日」は声優のそれと同じ設定になっているからだ。

ちなみに都市伝説では、風貌も声優に似せてあると言われているのだ。

主要な人物の名前は大日本帝国海軍の軍艦の名前から、シンジの同級生は村上龍の「愛と幻想のファシズム」という小説から名付けられている。

さらに海に関連した用語からも名前が付けられているのだ。これは前述した「ふしぎな海のナディア」との関連性を思わせる。

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また名前に関しては別の都市伝説もあるので、由来をハッキリさせるため、まずは主人公3人に絞って詳しく説明したい。

まず「碇シンジ」の名前の由来だが、これは庵野監督の友人を参考にしている。

彼は大阪芸大の友人で、デザイナーの碇義彦と映画監督の樋口真嗣(進撃の巨人の監督)の名前を組み合わせて作られた。また偶然だが、船の碇と共通だったので使われたという都市伝説もある。

次に「綾波レイ」。彼女は「吹雪型駆逐艦綾波」とアニメ・美少女戦士セーラームーンのセーラーマーズこと「火野レイ」から名付けられた。

これはセーラームーンのスタッフを制作に加入させる意図があったと都市伝説では解説しているが、失敗したらしい。

最後は「惣流・アスカ・ラングレー」。こちらは「航空母艦蒼龍」と和田慎二先生の漫画「超少女明日香」、そしてアメリカ海軍の「航空母艦ラングレー」から取られたものだ。

また「式波・アスカ・ラングレー」は吹雪型駆逐敷波に由来している。この中で、アスカの名前が変化したのが「パラレルワールド説」の根拠の1つになっていることは後述したい。

 

エヴァンゲリオンはなぜ、社会現象と言われるのか?

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まず「エヴァンゲリオン」の放送当時を振り返ってみたい。1995年はWindows95が発売された年だ。

これだけで昔のアニメであることが分かるだろうが、この年は日本でインターネットが一般的に認知された年なのだ。

翌1996年には「YAHOO! JAPAN」がサービスを開始したが、当時はまだ「検索サービス」というものが無かった。

YAHOO!はまだポータルサイトで、サイトの登録手順も「申請→基準に適合を確認→登録」で「YAHOO掲載おめでとうございます!」…なんていう時代だった。

ちょうどパソコン通信からインターネットへの転換期(セーラームーンはパソコン通信の時代)で、パソ通のフォーラムやネットの掲示板でもエヴァの話題が多く見られたものだ。

他の都市伝説による分析では、「中2」を真っ向から取り上げたからだという説が多い。

確かに主人公を中学2年生に設定し、「使徒」「創世記」「ATフィールド」「汎用人型決戦兵器」「ファーストチルドレン」などなど…

オタクにウケる設定をちりばめたことがヒットの要因ではあるだろう。しかし、より大きな広がりを見せたのは「話し合いが広がったから」ではないだろうか?

初期のインターネットは、基本的にはプログラマーやネットワークエンジニアの世界であり、ハードSF(科学的裏付けを重要視するSF)系のオタクが入り交じる「理系の匂い」がするコミュニティだった。

また、文系でインターネットに参加して書き込みをするのはメンタルに問題を抱えた人が多かった。

そして、彼らの間で関心が高まったアニメが「エヴァンゲリオン」で、多くのネットユーザーの交流の場となったのだ。

初期のインターネットはその在り方自体がもはや都市伝説と化しているが、エヴァンゲリオンは見事その波に乗ったという訳だ。

都市伝説記者はその時代からネット関連の仕事をしていたので、その場面を実際に目撃していた。インターネット上で最初の盛り上がりを生んだのはまさしく「エヴァンゲリオン」なのだ。

加えて、インターネットが認知されたきっかけは1995年に起こった「阪神淡路大震災」にある。これも破壊と再生のビジョンだったのかもしれない。

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トンデモな都市伝説!エヴァンゲリオンとフリーメイソンの関係

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最初に言ってしまうと、これは「無関係」だ。

フリーメイソン的なシンボル等々は「演出」のために過ぎない。エヴァンゲリオンとは「自意識過剰でコミュニケーションに障害を抱えた思春期の少年少女たちが織り成す群像劇」なのだ。

ある意味、その他の要素は全て味付けのための「スパイス」に過ぎない。

主題となっているのはあくまで少年少女の心の有り様で、それを際立たせるために世界を崩壊させているのだ。ここで「フリーメイソンと関係がある」とする都市伝説の根拠を打ち砕いてみよう。

まずは「碇シンジ」という名前だ。これは前述のように由来はハッキリしているが、「碇」が「」と「」なので石工組合由来のフリーメイソンと関係があるなどと言うのは全くのデマである。

シンジ=神子=神の子」と言った噂もそうだ。

次に「碇ゲンドウ」の旧姓が「六分儀」で、フリーメイソンのシンボルだという噂もウソだ。「六分儀=コンパス=羅針盤」であり、これも天測航法用の航海ツールであり、命名規則に沿ったものだ。

フリーメイソンのコンパスは製図用具であり、無関係なのだ。

ちなみに本当の仕込みは「渚カヲル」の方で、これは「渚=シ者」。カ・ヲ・ルの各文字を少し変えると「オワリ」になり、「使者終わり=最後の使者=最後の使徒」の意味である。

キャラクターとしては「不完全なシンジ」と対の「完全なカヲル」と言うことらしい。

 

「エヴァンゲリオン」は何故終わらないのか?

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これも、都市伝説記者がきっちり解説しよう!それは主題が「不完全な自己を抱えて苦しむ少年」だからだ。

こういう子供はいつの時代にも存在するが、そういう子たちに向けた庵野監督の最初のメッセージ。それは「外に出て友達と触れ合おう!」だった。

実はこれが、悪評だったテレビ版の最後の2回の正体だ。

メッセージ的には教育的で良かったが…今まで張った伏線をまるで回収して来なかったがために、真剣に見てきたファンからは「意味不明だ!」と批判の的にされてしまった。

なので、そういった人たちのために作った解答が「劇場版」なのだ。人類補完計画とは「全人類の一体化」だったと言うオチだ。

ここでシンジとアスカは新世界のアダムとイブになったわけだが、ファンからするとアスカのセリフのように「気持ち悪い」終わり方になってしまった。

しかし全人類が一体化してしまったので、続編の作りようが無い。これが庵野監督の意図だったと思われる。

納得できないファンは相変わらず批判の嵐で、ネットでも盛んに論戦が行われた。そこで、さらに続編として作られたのがパラレルワールド設定の新劇場版だ。

これは「大人の事情」から言えばまだまだ商売になるネタなので、他の活動の資金調達のため活用していると言うのが本音かもしれない…

何より「製作委員会方式」ではなく「独立作品=インディーズ」として公開しているのが、その証拠だろう。アニメ業界の今後を見据えた作品と言うこともできる。

多分「シン・エヴァンゲリオン劇場版Ⅱ」も今後作られて、また新たな都市伝説が生まれてくるのだろう。

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