ゲーム制作者が教える「モンハンの裏技」を簡単に見抜く方法

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日本で流行っているコミュニケーション・ゲームというと、小学生ならポケモンかマリオカート、中高生はスマブラ、そして大人はモンハンというのが妥当な線だと思う。

モンハンは集まってやるイメージよりも、最近はスカイプ等の音声チャットのWebサービスを使いながらやるのが主流のようだ。

さてそのモンハンの裏技だが、「システム的にそれは無理だろう」という都市伝説系から「ゲームのレベルデザインとしてやってるかもしれない」と言える際どい系まで、様々なものが話題になっている。

中には確実にできる本当の裏技というか「表技」もあるので、知っておくと得かもしれない。

この記事ではWebで話題のモンハンの裏技を「都市伝説」から「本物」まで種類分けしながら解説していきたい。

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マカライト鉱石の出現率を天気で測る裏技?

モンハンはオンライン機能はあるがオンラインゲームではない。つまりゲーム機同士で通信する機能はあるが、サーバーに接続して管理者が運営する中で遊ぶゲームではないということだ。

システムとしてこの点を抑えて、以下の記事を読んでほしい。「マカライト鉱石」は色々なレシピで使うので誰もが必要とする鉱石だが、なかなか手に入らない。なので、以下の裏技がWebで囁かれている。

それはゲーム内とは関係なく「現実世界で雨が降っているとマカライト鉱石は出やすい」と言う、まさに「困った時の神頼み」のような裏技だ。

これが成立するには「ゲーム内に気象条件を知るプログラムがある」か「運営者がいて気象条件によって確率をコントロールしている」のどちらかが必要だが、どちらも絶対にあり得ない。よってこのモンハンの裏技は都市伝説だ。

と言った感じで、以下の内容も考察していこう。

 

ギルドカードで素材出現率を上げる裏技はホント?

まず裏技の内容を説明しよう。モンハンには「ギルドカード」というシステムがあり、ハンターの名刺の役割をしている。ランクが上がると材質が変わり、デザインも変わる。

ランクが一定以上になると「山菜組引換券」などが入手できる。このモンハンのギルドカードには別の役割もあり、それはコピーデータを入手しての使用を防止することだ。

仕組みとしては最初にカードを作成したPSPの個体番号を記録しておき、他のPSPでプレイした場合には「友好度」が上昇しないというものだ。基本的には1ページ目だけはハンターが記入できるが、残りは自動記録式になっている。

この裏技は1ページ目の「称号」という欄に欲しい素材名を書いておくと、その素材の出現率が上がるというものだ。

この裏技が成立するためには、書かれた称号をゲームソフトが読み取って確率変動するというプログラムを書かなければならない。データを自動で書き込むのは簡単だが、読み取ることは難しいというか面倒くさい。

ゲーム会社がわざわざそこまで手間をかけてモンハンのゲームシステムを構築する理由は考えられない。なのでこの裏技も都市伝説である。

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「物欲センサー」を回避する裏技

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まずモンハンには「物欲センサー」があると言われている。これは、モンハンのシステムの元となったらしい「ファンタシースターオンライン」というゲームにもあったとされ、内容は「必要な素材ほど出てこない」という結構よくある話だ。

この物欲センサーの存在はモンハンのプレーヤーなら、ほぼ全員が信じているらしい。さてこのシステムだが、実装する価値はあるのだろうか?ゲーム設計の経験がある都市伝説記者に言わせれば、十分あり得る話だ。

あと少しで素材が揃うというタイミングで最後の素材が出ないというのが「やり込み要素」となって、中古販売を妨げられる。同時にゲームに関する情報交換も盛んになり、販売の促進にも繫がる。

素材が集まっているかどうかをチェックするプログラム作成は難しくないので、最後の一つになったら出現確率を下げることはシステムとして十分可能だ。さらに、素材集め中に出現確率を下げることも簡単である。

それは素材を調べたかどうかで、出現確率を変動させることだ。よってこの物欲センサーをある程度回避するには「素材をゲーム内で調べない」ことが大事になる。Webにはレシピ関係のサイトが多くあるので、そこで調べれば良い。

しかし最後の難関は「あと一つで全て揃う」タイミングだ。ここは淡々とプレイする以外の対策はない。公式には「これは全て気のせい」ということになっており、モンハンでは物欲センサーの存在は否定されている。

とは言え、多分あるかもしれない裏技として注目されている。

 

「働きアリ」はモンハンで損をする…という裏技

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結論から言うと、ともかく良い素材が欲しいなら死んだほうが良い。パーティプレイでは最後まで生き残っていたハンター、たくさん働いたハンターほど良い素材がもらえない。

これも物欲センサーと同様のシステムだと言われている。具体的には先に死んだハンター、ダメージを与えられなかったハンターほど良い素材が貰えるということ。

これも十分にあり得るシステムだ。例えば、オンラインゲームではレベル29くらいまではすぐに上がるようにシステム設計をする。初心者のうちはゲームは楽しくない。

昔のRPGは、ひたすらスライムを倒してレベル上げをしなければならないように作っても平気だったが、オンラインゲームの平均寿命は25分しかない。25分で面白くならなければ、あっという間にアンインストールされてしまう。

だからすぐに初心者から脱せるように設計するのだ。モンハンも同じような考え方で、ベテランでなければ楽しめないゲームにしてしまうとユーザーが増えない。格ゲーや音ゲーのようになって、マニアしかプレイしないゲームになってしまう。

そこで初心者やレベルが低いハンターほど良い素材が提供され、武器や防具の力で強くなれるように設計する。そうすればすぐにベテランに追い付くことができる。

しかし逆に、ベテランが極端に強くなっても面白くない。だからベテランは貧弱な素材しか入手できないようにする。ベテランは簡単にゲームを離脱しないので、文句を言いつつもプレイを続けることになる。

だから良い素材が欲しければ、取りあえず死んでみると良いかもしれない。これも信憑性の高い裏技として有名だ。

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これも嘘?レア素材を手に入れる裏技

尻尾を切った場合、すぐに剥ぎ取るとレアな素材が出やすいという裏技である。まず尻尾切断の際は、剥ぎ取り時間よりも変な場所にめり込まないように気を付けた方が良い。

カプコンのゲームは伝統的に当たり判定が甘く、「変な所にめり込む」という都市伝説がある。

バイオハザードやデビル・メイ・クライも似た面を持つゲームだが、モンハンの場合、尻尾が変な場所に入ってしまうと裏技どころか剥ぎ取りすら出来ないという事態になる。

モンハンのモンスターはトカゲのようにスッパリしっぽが取れるようになっているので、角度や位置を考えて攻撃した方が良い。

それで肝心の裏技だが、これをシステムとして実装するには尻尾を切ってから剥ぎ取るまでの時間を計測して出るアイテムを切り替えなければならない。特に難しくないプログラムだが、作る意味が無い

ゲームとしての面白みやレベルデザインにも関係ない。だから作られない。これは裏技ではなく都市伝説だ。

 

【番外編】ジンオウガを転がしてアイテムをゲットする方法

ジンオウガの足に集中的にダメージを与えて転がす。このタイミングで背中に回り込むと「虫網」のアイコンが表示されるのだ。これで「超雷電光虫」や「帯電毛」を入手できる。

これはシステムとして実装されているので裏技というより表技だが、いくつか注意が必要だ。まず前足にダメージを与えた方が転倒時間は長いが、前足は硬いので効率が悪い。

さらに上位クエスト以降では転倒から回復するとすぐに反撃してくるので、あまり時間的な余裕もない。この点に注意すれば、なかなか使える技だと思う。

最後にゲーム制作者としての視点だが、モンハンの裏技の都市伝説に引っかからないためには以下の点に注意すれば良い。

ゲームシステムとして必要か

レベルデザインとしてゲームの面白みにつながるか

ゲームのやり込み要素になるか

どれにも該当しない場合は、それは裏技ではなく単なる都市伝説である。

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