今と全然違う…!サザエさんの家族にまつわる都市伝説

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サザエさん」の家族は作者の福岡在住時代の影響で福岡出身なのだが、色々と不明な点が多い。

さらに設定そのものも連載開始時に確立されていないので、連載が進行するにつれどんどん変わってしまっている。

だから都市伝説が多く生まれていて、まず漫画版の公式とアニメ版の公式では年齢が違う

さらに文化や時代背景の違いもあって知れば知るほど不思議なのだ。例えば波平さんだが、彼は54歳という話だ。

どう見ても65歳あたりで、定年寸前のように見えるが…終戦直後の50代はあのような見かけだったのだろう。フネさんが47歳と言うのもあり得ない気がする。

そこでこの記事では、「サザエさん一家」の謎を一人ずつ掘り下げてみたいと思う。

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サザエさん一家の名前には「秘密」が…

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これは都市伝説ではなく事実だが、ほとんどのキャラに最初は名前が無かったのだ。特に波平さんはかなり後になって名前を付けられたらしい。

ちなみに兄弟は「サザエ」「カツオ」「ワカメ」と片仮名であり海産物だが、両親は「波平」と「フネ」で海産物ではないのだ。これは日本の家族では名前で呼び合う習慣が無いためである。

連載当初から波平さんはずっと「お父さん」フネさんは「お母さん」だったわけだ。子供たちは両親が名前で呼ぶため、最初から名前があった。

ちなみに作品にも「作品番号」という名前があるが、アニメの作品番号は連番ではない。サザエさんは同じ話を何度も放送しているという都市伝説があるが、きちんと作品番号で管理されているので事実ではない。

これはWebにも情報源があるので、気になる方は調べてみると良い。アニメ「サザエさん」が東芝の一社提供と言うのは都市伝説ではないが、家電製品は最新の東芝製だけあって同じアニメを放送することなど無いのだ。

 

波平さんの職業は?仕事の都市伝説

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なんと明治28年生まれだ。原作通りに年を取ると、アニメの開始時には74歳くらいの計算だ。原作の連載開始時の肩書は「局長」だったので、役所でなければ新聞社のような「局」があるところに勤めていたことになる。

アニメでは商事会社の管理職らしいが、こちらは設定が無いのでストーリーには出てこない。都市伝説では米軍物資の横流しをしていたという説もあるが、これはデマだ。

ただ当時の福岡には米軍基地があり軍人家族の住宅もあった。当時の商事会社は朝鮮戦争の影響もあり、軍事物資を扱っていたという。

だから「商事会社」というところから出た都市伝説なのだろう。当然のように軍隊経験(陸軍)があるが、従軍中のことはエピソードには無い。

 

フネはサザエさんの「母親」ではないという都市伝説

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都市伝説によるとサザエさんは波平さんの前妻の子供で、フネさんの実子ではないという話があるがこれは全くのデマだ。フネさんは28歳でサザエさんを生んでいる。

彼女の出身地は静岡で、ミッション系の女学校を卒業している。意外とモダンな人なのだ。これは作者と母親がキリスト教徒だったから、そういう設定になったのだろう。

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サザエさんの設定には長谷川町子氏の実生活が反映されているので、ひょっとすると彼女の母親(貞子さん)も地元が静岡だったのかもしれない。ちなみに武家のご出身だそうだ。

その貞子さんも実に豪傑で、三人の娘をそれぞれ有名芸術家の元に弟子入りさせている。

長女鞠子=洋画家の藤島洋二に内弟子入り

次女町子=漫画家の田河水泡に内弟子入り

三女洋子=小説家の菊池寛に内弟子入り

その結果、父が死去して無一文になった家族にお金が入るようになったという。同じように原作のフネさんも豪傑な性格で、連載当初は頼りない波平さんに変わって子供たちを叱る家族の柱だったようだ。

「長谷川家」というのは女性しかいない家族で、母も姉も激しい性格だったという。作者はほのぼのした家族を描いてはいたが、一方でストレスが溜まっていたようだ。

のちに「いじわるばあさん」を朝日新聞のライバル社「毎日新聞」のサンデー毎日に連載する。その際に「自分と同じ意地悪なキャラで、地で描けるから楽だ」と言っていたそうだ。

 

英語がペラペラ?サザエさんは探偵会社で働いていた?

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サザエさんは結婚前、常に黒スカート・黒ベスト・白ブラウスという服装がお決まりだった。これは年齢変化のないキャラクターを想定してのことだが、都市伝説では単に描くのが楽だったからとも言われている。

外見の雰囲気は作者の長谷川町子氏に似せて描かれたという。サザエさんの職業は専業主婦だが、その傍らで選挙運動のアルバイトをしたり色々なことに挑戦している。

これは都市伝説ではなく、原作によると探偵会社に勤務していた時期もあるらしい。結婚前の仕事は雑誌記者だったというが、これも作者が「新聞社勤め」だったことと連動している。

またサザエさんは英語も話せるようだが、こちらは作者のコンプレックスの裏返しである。どういう事かと言えば作者が東京暮らしの時、占領軍の軍人が家に押し掛けてきたことが関係している。

当時、母は鹿児島に滞在。おまけに妹は結核で入院していて、作者は姉と二人きりだったため大変怖い思いをしたそうだ…

ある日、米兵が道を尋ねに作者の家にやって来る。彼女はお菓子を貰ったそうだが、会話ができず近所の大学の先生に助けを求めた。

そして家に戻ったのだが、姉は米兵が作者を利用して玄関を開けようとしていると勘違いして彼女を締め出してしまった。作者はその時のことを晩年まで恨んでいたそうだ。

それで、サザエさんは「英語が話せる」という設定になったそうだ。

 

サザエさんの弟・カツオはイタリアに旅行できない!?

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これは都市伝説記事に必ず書かれているネタだ。そして事実でもある。

磯野カツオという名前はイタリア語で「io sono cazzo」と書くことができる。その意味は俗語で「俺はクソッタレだぜ」となってしまう。これじゃ名前すら名乗れない…

性格としては無類のいたずら好きで、原作でもそのままだが、アニメではだんだんと世渡り上手な性格に変化している。友達にも人望があるし、女子にも好かれている。

ところでその友人たちだが…彼らも設定が用意されていないので苗字こそあるが、名前は無い。カツオ自身も最初はカツヲだったが、時代の移り変わりで改名している。

姉とは16歳(アニメ版では13歳)違うために前述した「サザエさんは前妻の子供」という都市伝説が出たが、戦後直後だとこれくらいの年の差は当たり前だった。小学校では「叔父さんと甥が同級生」と言うケースもしばしばあったそうだ。

 

ワカメちゃんの「服装」にまつわる都市伝説

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昔のワカメちゃんは小学三年生にも関わらず超ミニスカートだった。これは戦後当時「フランス人形」が流行っており、その服装を真似たものだ。

当時の小学生女子は皆そのような服装だったし、「不二家のペコちゃん」にもそれは当てはまる。ナゼか謎にしている記事も多いが、都市伝説ではなく単に当時のファッションなのだ。

同じように「おかっぱ頭」もそうだ。当時の小学生は、男子は「坊ちゃん刈り」。女子は「おかっぱ頭」が当然だった。

しかし超ミニスカートに刈り上げのおかっぱ頭とは、今では逆にファッショナブルな感じさえする…ワカメちゃんのスカートも吊りスカートだが、これも当時の流行というか生活の知恵である。

それはウェストサイズが違っても落ちてこないからだ。当時、着るものは家庭内で縫うのが当たり前で、既製服が買えるのは主にお金持ちだった。

サザエさんの特技にも洋裁は入っているが、サザエさんの時代はもう70年以上も昔なのだ。

 

サザエさんの息子・タラちゃんには妹がいた!

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これは原作にある、タラちゃんの妹「サンゴ」についての話だ。原作から10年後では5歳ほどになっているので、5年後には生まれていることになる。

タラちゃん自身は「タラオ」という名前だが、登場時にはやはり名前が無かった。そしてこれは初耳の方も多いと思うが、タラちゃんは実は「女の子」だった!これは決して、都市伝説ではない…

タラちゃんは原作では2巻から登場するのだが、その予告では「タラちゃんという女の子」として紹介されているのだ。そして登場時には毎度のことながら設定変更があって、男の子になっていた。

サザエさん一家にはまだマスオさんもいるし、その他登場人物もたくさんいる。都市伝説も多く存在するが、今回はここで止めておこう。

他にもあったサザエさんの裏設定、都市伝説はこちら

しかし今後も都市伝説の「真実」を解説する記事を書いていくので、期待していただきたい。

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