都市伝説は本当だった…!ディズニーキャストが生んだ感動の舞台裏
ディズニーの感動話や都市伝説エピソードは多い。
でも…「実際、本当に存在するの!?」
そう考える人も少なくないかもしれない。
第一ディズニー・キャストと言っても普通の人間だし、アルバイト(高校生含む)が圧倒的多数なのに夢のキャストを簡単に演じ切れるのかという疑問はそう簡単には拭えない…
そこで今回は、感動を呼ぶ都市伝説とともにその主人公であるディズニー・キャストと、それを作り出すディズニーの魔法について書きたいと思う。
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キャストは感動を与えるためにどんな訓練をしている?
ディズニー・キャストのトレーニングはそれぞれの部署でシステムとして出来上がっていた。それは基本的に担当の責任範囲を拡大するとともに、彼らの選択肢まで拡大するという方向に集約されている。
もちろん正社員にしかできない仕事もあるが、それは法律等の問題で決まっていることが多いからだ。アルバイトであっても社会保険や厚生年金がついており、基本的な待遇は良い。
だんだん上のレベルに上がってくるとシフト決めから会計の締めまで、一通りの仕事を任されるようになる。正直このレベルを上げるためのトレーニングに、感動のマジックが使えるようになる要素は特にない。
重要なのはいつも説かれる「心構え」の部分だ。それは各キャストが、自分自身がディズニーを代表していて徹底的に教え込まれることを意味している。
いつも笑顔でいることから些細な言葉遣いまで「注意される」のではなく「褒められる」ことによって教え込まれていく。ディズニー・キャストは常に「評価」されているのだ。
そして何より重要なのは、ディズニー・キャストは夢と魔法の王国の主人公で感動のマジックを使う魔法使いだと教え込まれている点。
それがどんな場合にも「役を演じ続ける」ということに繋がっている。例えばミッキーはバックヤードや衣装用の建物の中でも、控室の扉が閉まるまでは常にミッキーであり続けているという。
ディズニーで起きた「感動のマジック」が都市伝説に
ディズニー・キャストにとって重要なことは「自分で考え自分で判断する」ということ。そして、彼らは常にゲストの側に立って考えることを教え込まれている。
つまりディズニー・キャストは「どうしたらゲストに最大の感動を与えられるのか?」ということをいつもシミュレーションし、これが感動の都市伝説を作れる秘訣になっていたのだ。
以下はキャストの対応例。
・風船を飛ばしてしまったら近くのキャストが新しい風船を差し出してくれる
・ポップコーンの容器をひっくり返してしまったら、新しいポップコーンを容器に入れてくれる
・買ったおもちゃを落として壊してしまっても新品と交換してくれる
これらはすべてディズニー・キャストの判断によって行われているのだ。
さらにこんな都市伝説もある。
新婚のご夫婦がジャングルクルーズに乗った後、結婚指輪の紛失に気付いた。ジャングルクルーズのキャストにその旨を伝えると、なんと数時間後に指輪が戻ってきた。
実はこれ、ダイバーも出してキャスト総がかりで指輪を捜索していたのだ…指輪はジャングルクルーズの川の中にあったそうで「魔法で見つけました」と言って渡されたという。
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この捜索はすべて気付かれないように行われた。それは本人たちだけでなく他のゲストの気分を壊さないようにという心遣いからだ。
ディズニーでは遺失物から迷子の捜索、忘れ物の移動と保管まで、すべてゲストに気付かれないように進められるシステムがあるのだ。
カストーディアルの「神対応」が感動すると噂に…
実はディズニー・キャストには決められた勤務エリアがあり、原則そこから出ることはできない。だから何かの事情で移動中のディズニー・キャストは、できる限り速やかに自分の勤務エリアに復帰しなければならない。
つまり「移動中」のディズニー・キャストに頼むと断られることもあるということだ。カストーディアルか、各エリアでゲストの整理に当たっているディズニー・キャストなら断ることはない。
ちなみに、外見が掃除人のカストーディアルは人気の職業だ。彼らはパフォーマンスの訓練と練習を重ねていて色々と技を持っているが、遺失物捜索と迷子探しのプロでもある。
そして「下を注視せずに掃除をする」という美技をやって退ける。実は、彼らのホウキは感動のマジックを作る魔法の杖なのだ。
例えばお子さんが突然吐いてしまうことはよくあることだが、カストーディアルは「魔法の粉」(流動物を固める薬剤)とホウキとちり取りであっという間に「なかったこと」にしてくれる。
この感動のマジックで親御さんもお子さんも救われるのだ。こぼしたアイスクリームもぶちまけたポップコーンもあっという間に消える。特にポップコーンを掃除するパフォーマンスは圧巻だ。
キャストは「アルバイトの高校生」にも務まるのか?
当然「夢と魔法の国」のディズニー・キャストなので、ディズニーの制服を着ていれば年齢を問わず自分の判断範囲では何をしても良い。
その「範囲」とは、考え得るあらゆるシナリオが既にシミュレーションされていて、誰かが必ずゲストに最適な判断を下せる仕組みになっている。
それが最大限働いたのが2011年3月11日。そう、大震災の日だ。この日のエピソードはたくさんある。
頭を守るようにと商品のぬいぐるみを配ったディズニー・キャスト、商品のお菓子を配ったディズニー・キャスト、さらには揺れるシャンデリアの下に立ってランプの妖精を演じゲストを安心させたディズニー・キャスト等々…
この日に出来た感動の都市伝説は多い。それらはすべて自分たちの判断で行われたとのこと。それは年間180回と言われる災害シミュレーション訓練の成果でもある。
実はその日、都市伝説記者もある事情で舞浜にいた。だからWebには無い感動の都市伝説を書いておこう。
あの日はモノレールも鉄道もすべて止まってしまったので、駅まで戻ったゲストやオフィシャルホテルの利用者は立ち往生してしまった。舞浜の駅に最も近いのはディズニーアンバサダーホテルだった。
なんとディズニーアンバサダーホテルは、助けを求めたゲストを収容してもてなしてくれたのだ。ホテルのお客さんであろうと無かろうと、きちんともてなしてくれたという。
それを知った時はさすが「ディズニーのホテル」だと感動した。皆さんも夢と魔法の王国に行って感動のマジックを味わってほしい。