逃走中の殺人犯?「ウォーリーを探せ」の怖い都市伝説

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皆さんは「ウォーリーを探せ」で遊んだことがあるだろうか?

これはそれぞれの見開きページに何百、時には千人はいるかもしれない同じ格好をした人たちの中からウォーリーを探し出すというゲーム絵本である。

1987年にイギリスで発売されて人気を博し、日本ではフレーベル館から発売された。最初のシリーズで5冊、新シリーズでは7冊に刷新されて今も発売されている。

しかし皆さんは、この絵本に恐ろしい都市伝説があることをご存知だろうか?ここではその都市伝説を紹介すると共にその真相を明らかにしていきたい。

そもそもウォーリーとは一体何者なのか?

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1980年代に起きた恐ろしい都市伝説!

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都市伝説によると、まず1980年代に連続殺人事件があったらしい。それは「ジム・ジャック殺人事件」と呼ばれ、25人の子供たちが犠牲になったとのこと。

犯人は「ジム・ジャック」という人物で警察によって捕まった。しかし精神的な問題が見つかり刑を免れる結果に。

そして精神病院に収容された数年後、彼は脱走。その後、警察は行方を追ったものの一向に見つからない。

このことを知ったある絵本作家が捜査に協力するために書いたのが「ウォーリーを探せ」だったというのが都市伝説の内容である。

 

都市伝説「ウォーリーの正体」は殺人犯!?

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都市伝説にあるウォーリーの正体。そう、彼は前述した「ジム・ジャック」なのだ。

「ウォーリーを探せ」で有名な赤と白の横縞のシャツは、精神病棟に隔離されている囚人の服装だと言われている。

また、ジム・ジャックは普段変装をして隠れているかもしれないと示唆するためにモデルのウォーリーにも眼鏡や杖を着用させていたのだ。

しかしこの件については疑問がある。それは当時、イギリスの囚人服は横縞ではなかったこと。

この時代の囚人服は白いジャケット・ズボン・ピルボックス帽(縁が立ち上がった丸い帽子)であり、それぞれに政府所有物のスタンプブロードアローと呼ばれる鳥の足跡のような形)が押してある。

さらに現在ではジャケット・ワイシャツ・ズボンとなっており、マークされた囚人は黄色と緑色の作業着を着用しているのでこちらも当てはまらない。

よって服装という点からこの都市伝説が真っ赤な嘘だと分かってしまうのだ。またWallyというのは犠牲になったある子供の名前だというが、北米版ではWaldoになっている。

重要な名前を簡単に変えるはずはないのでこの点からも間違いだと証明できる。

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ナゼ絵本にしたのか?「ウォーリーを探せ」の本当の意味とは?

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ところで「ウォーリーを探せ」の絵本を描いたのはマーティン・ハンドフォードという人物。

前述のようにかなり危険な殺人犯が逃亡しているということから、注意喚起のために絵本を描いたと都市伝説では伝えられている。

ところが「ウォーリーを探せ」の著作権は2007年に譲渡されており、もはや彼とは何の関係も無い。

正義感に駆られて書いた本の著作権は名誉のためにも手放すはずはなく、この点からも都市伝説が間違いだと知れる。

さらに都市伝説ではWally、Waldo、Wanda(女性)、Woof(白犬)、Wizard Whitebeard(魔法使いで依頼者)など登場人物の頭文字がすべてWなのはWanted(指名手配)の意味だと噂されているが、これはこじ付けだ。

 

「ウォーリー親衛隊」に隠された悲しい都市伝説

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また「ウォーリーを探せ」にはウォーリー親衛隊というキャラクターも登場する。1.2頁に1人は描かれているウォーリーと同じ格好をした子供たちで、その数は「25人」。

しかしメガネは掛けておらず、その中の1人は必ずポンポンを落としている設定なのだ。都市伝説によるとこの25人という数は犠牲になった子供と同じ数なのだ。

亡くなった子供たちを忘れないためにウォーリー親衛隊は描かれたらしい。

しかしこれに関しても、全くのデタラメと言うほか無い。何故ならこの説には重大な間違いが隠されているからだ。

それはウォーリー親衛隊がリメイク版の新シリーズから登場したキャラクターであり、初期の「ウォーリーを探せ」には登場していなかった点。

よって都市伝説はデマということになる。

 

「ウォーリーを探せ」の元ネタって本当なの?

そして最後に、決定的な事実を紹介しよう。「ジム・ジャック事件」は架空の事件で現実には起こっていないのだ。

25人もの子供が殺されれば当然記録にも残るし、報道だってされる。あちこちに大量の資料が残って出版もされるだろう。

しかしイギリスの犯罪に関する記事を調べても、痕跡は全く見当たらなかった。つまり元になった事件自体が存在しないのだ。

なんとも締まらない話で、この都市伝説は前提自体が嘘だったわけだ。数ある都市伝説の中でもサイテーの部類に入るかもしれない。

とは言え、Webで何でも知れる時代にこういう都市伝説に引っかかって取り上げるテレビ側にも問題があると言える。まさに「やりすぎ」だが、これを読んだ賢明な読者諸君はもう引っかかったりしないだろう。

都市伝説というのは怖い話も怪談話のように楽しめるものであるべきだ。悪い見本を話題にするべきではないので気を付けて欲しい。

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