実は反戦アニメだった!?「平成狸合戦ぽんぽこ」の悲しい都市伝説

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ジブリ作品といえば「家族で見れる作品」の定番であり、PTAからの推薦や教育関係者にも受けの良い作品ばかりだ。

ちなみに通常の作品はオリジナルより原作由来のものが多く、例えばストーリーから読み取れる裏設定で有名な「火垂るの墓」にも原作がある。

また、都市伝説によると「平成狸合戦ぽんぽこ」にもかなり興味深いテーマが隠されているという。

それも設定の陰には隠れずに、かなりハッキリ読み取れる形で提示されているのだ。

この記事では「平成狸合戦ぽんぽこ」の様々な都市伝説について迫ってみた。

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「平成狸合戦ぽんぽこ」のシンプルな舞台裏

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ジブリのアニメが公開されると、毎回「アニメのモデルとなったのはうちです!」というアピールの声が上がる。そうでなくとも「モデルはあの場所!」といった都市伝説がWebに上がり「聖地巡礼」の人たちの書き込みが出て来るものだ。

しかし「平成狸合戦ぽんぽこ」に関してはモデルがはっきりしているので、こういった問題はない。しかも開発で風景が変わることがテーマなので「聖地巡礼」も起きない。

今回のモデルは東京の「多摩ニュータウン」(着工は50年も前なのでニューではないのだが)開発を巡る騒動だ。多摩ニュータウンは東京都の八王子・稲城・多摩・町田の4市に接した関東随一のニュータウンで、その開発はなんと18次にも及んだ。

かつてこの辺りは「となりのトトロ」のモデルになったとも言われており、雑木林や田園風景が広がる田舎だったのだ。

「となりのトトロ」に登場する「七国山病院」も町田に「七国山」(ななくにやまと読む)という地名があって、都市伝説では類似が指摘されている。

ニュータウンは「自然との調和」を謳っていたが、そもそも野山を切り開いて開発したので当然のごとく反対の声はあった。また沿線の鉄道会社4社も自分たちに有利なように計画を進めたがったし、東京都と国の争いもあって計画は何度も変更された。

政治的に醜い争いが繰り返された「多摩ニュータウン」がモデルなので、都市伝説では「政治的争い」を描くことが目的だったとも言われている。

 

実は「日本VSアメリカ」という都市伝説

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「平成狸合戦ぽんぽこ」はタヌキと人間の争いを中心とした物語だが、都市伝説によると「日本とアメリカの戦争」を意味しているとのこと。

教科書で習った人も多いと思うが、歴史的にアメリカは日本に対し「ABCD包囲網」という戦略を利用した。

これは日本の隣国であった中国(当時、朝鮮半島は日本の一部だったので中国と日本は直接接していた)やアジア・太平洋地域に植民地を持っていたイギリスとオランダ。

さらにはハワイを領土化してフィリピンを占領していたアメリカが、日本に対して圧力をかけるという作戦だ。

具体的には鉄鉱石が産出しない日本に屑鉄を売らないとか、燃料の石油を売らなかったり、要は近代国家としての産業が回らないようにする経済制裁が行われた。

また土地が狭く、農地が不足していた日本の海外進出(当時、先進国は植民地を持つのが当たり前だった)を禁じるなどした。

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当時の日本は急速に近代化している最中で多くの資源を必要としていたが、それらの入手が困難になり経済的に追い詰められていった。

また中国の満州国を事実上の属国として支配していたが、それを禁じる通告を国際連盟(アメリカが主導していた)が出した。

このように周りを取り囲んで「黙って言うことを聞くか、負けるのを承知で戦うか」という選択を迫る様子が「平成狸合戦ぽんぽこ」の人間がタヌキをじわじわと包囲していく様子に似ているというわけだ。

そう言われてみると確かにそんな気もする…あながち都市伝説だと笑えない。

 

「平成狸合戦ぽんぽこ」と政治家にまつわる都市伝説

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このように「政治的作品」とも言える「平成狸合戦ぽんぽこ」だが、登場するキャラクターも「政治家」そのものだと都市伝説では言われる。よく彼らのことを「タヌキ親父」と表現したりするが、今回の主人公たちは文字通りタヌキだ。

で、実際にこれが利用されているという。そこで都市伝説では「四国・讃岐のはげ狸=大平元総理」「四国・阿波の金長狸=三木元総理」「佐渡島の団三郎狸=田中角栄元総理」をモデルにしていると説明される。

これ以外にも当時の自民党の何人かがモデルだという都市伝説もあるが、詳細は不明だ。名前が挙がっている3人の元総理にしても、インタビューや書籍で公式に説明されてはいない。

これは考え過ぎなのではという意見もあるが、そうではないと都市伝説記者は思う。それは、このアニメのタイトルが「平成狸合戦ぽんぽこ」だからだ。

誰もこのタイトルについて触れていないし、そもそもそのような都市伝説を聞いたことがない。が、実際はタイトルにも秘密があるのではないか?このアニメのモデルは昭和40年代の多摩丘陵で、それは作品内でも明示されている。

具体的には作中に出てくる「」というタヌキの設定を見るとわかる。「林」は「藤野町」(当時は神奈川県相模原市藤野町)のタヌキで、自分たちの山を汚染する土砂が一体どこから来るのかを確かめに多摩へ来たのだ。

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藤野町はある意味、近隣では知られたエリア。都市伝説的なネタとしては、様々な事件での犠牲者が遺棄されることで有名な「捨て場」なのだ。そしてここは昭和40年代、多摩ニュータウン開発の際にも利用されていた。

ところで舞台が昭和なのに、なぜ「平成狸合戦ぽんぽこ」なのか?この点に誰も突っ込んでいない。公開は確かに平成だが、描かれているタヌキと人間の戦いが「昭和」なので「平成狸合戦ぽんぽこ」というタイトルは不自然じゃないか?

だがこのタイトルが指しているのは、平成の時代に醜い争いを繰り広げている狸たちだ。こう考えるとまさに政治家を指していると思えないだろうか?

 

「平成狸合戦ぽんぽこ」には隠しキャラがいた!

いや、これは単純に画面を見てもわからない。登場のタイミングを研究してからじっくり見てもらわないと…まずは場所から。

じつは「耳をすませば」は三鷹市周辺がモデルだが、作品的には「平成狸合戦ぽんぽこ」の舞台と近いので、使いまわして同じ場所という設定なのだ。

まず「耳をすませば」に登場したコンビニはタヌキが占領して「のっぺらぼう」に化けた時に作りかけだったコンビニ。次に車が多くてカーブが連続する道路は「タヌキが車に跳ねられた道路」。

さらに古びた団地の入り口は、妖怪大作戦に出てきた団地の入り口である。これら以外にも同じ風景の場所があるのでじっくり見てほしい。

また雫がフザけて作った歌詞「コンクリートロード」の「コンクリートロード、どこまでも、森を切り、谷を埋め、ウェスト東京、マウント多摩、わが街は、コンクリートロード」はまさに多摩ニュータウンのこと。

次にキャラクターたちだ。

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これらは作中の妖怪大作戦の場面で登場するが、例えば「魔女の宅急便」のキキは大きな骸骨のすぐ下を飛んでいる。

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次は「となりのトトロ」のトトロと「おもひでぽろぽろ」のタエ子だが、これは羽の生えた馬の骸骨と一緒に飛んでいる。

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そして「紅の豚」のポルコ・ロッソもスイカのお化け3玉と一緒に飛んでいる。

よく見ないと分からないと思うが、目印はあるので探してみてほしい。これはジブリ特有の遊び心でもあるが、上記の4作品は「便利で最新式のものが良いわけではないよ」といった深いテーマが存在する作品となる。

「平成狸合戦ぽんぽこ」はジブリ作品としては評価が低いにも関わらず、アニメビデオとしては40万本を売り、1994年に映画の興行収入でも26億を稼いだトップ邦画なのだ。

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